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*菜愛side
煉獄家にお邪魔して暫く、私は表情や感情を表に出すようになっていた。
同時に、他の柱の方々とも有効な関係を築いていた。
月満「任務よ、場所は大阪。大阪城周辺に大量出現、及び十二鬼月の可能性があるわ」
『……ははは、(十二鬼月)処す(黒笑』←
月満「そうね、処しましょう。はよ行けや」←
『……了解。じゃあ、行こう』
大阪、か。大阪や浅草は苦手だ。
過去を(たぶん)吹っ切った私でもやはり人が多いのは苦手で、酷い時は耳鳴りと吐き気がする。
特に裕福な人の行き交う都市部、大阪・東京なんかは進んで行くことを拒む。「欲」や「色」がうるさい。
『……あらぁ、いるわコレ』
今まで、十二鬼月とは5回あった。
下弦の参が2回、下弦の弐が2回、下弦の肆が1回。
下弦落ちは3回。
下落の壱が2回、下落の伍が1回。
_______だから分かる。
今まで倒した下弦とは比にならないほどの闘気に殺気、淀んだドス黒い空気。
その場にいるだけで気分が悪くなる。
でも、自然と怖くはなかった。
それよりも早く殺したくて仕方がない。
それほどまでに鬼を憎んでいるのか、と心の中で自嘲する。
気配がするのは地下深く。
(仕方なく)不法侵入し地下を目指す。
夜目を頼りに薄暗く湿った道をゆく。
蜘蛛の巣、ポチャンとなる地下水が不安を煽る。
薄汚れた階段の下、木札に書かれた数字は_42。
『……は?(大阪城ってこんなに地下あんの?)』
ここまで来ればさすがに疑う。
後ろを向いた先に降りてきたはずの階段はなかった。
『……、鬼の血鬼術か、はたまた他のなにかか、、』
月満「どっちみち、厄介なことになったわね」
『……ん。そして進むしか道はないみたいだ』
月満「…行きましょうか」
『……お前さん、人の頭に乗ってるだけだけどな』←
月満「いい毛並みね」←
『……ありがとう、瑠火さんから椿油貰ったやつだわ』←
さらに奥に進んだ先、見えたのは不気味な青い目を輝かせる鎧の集団の中心で傷だらけで倒れている少年の姿だった。
_________
設定を少し訂正しました。
そして中間テストが終わりました。
数学終了。チ───(´-ω-`)───ン
高評価、コメントよろしくです。
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優夜 - 楽しかったです (2021年12月27日 20時) (レス) @page50 id: 8c35d92784 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 設定のイラストってアプリでやりましたか?それともご自身でお書きになりましたか?もしアプリでしたら、アプリ名を教えて頂きたいです。 (2021年4月5日 13時) (レス) id: 803e1c5f4f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ありがとうございます!過去最高58位なんてとってもうれしいです! (2020年11月4日 8時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
いぐろ - この作品スゴク面白い! (2020年11月3日 7時) (レス) id: abcdb48192 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ありがとうございます!とっても嬉しです (2020年10月19日 22時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年10月1日 13時