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＊菜愛side
月の呼吸を使う打刀が赫刀に変わった。
この刀の色には見覚えがあった。
刀鍛冶の里で炭治郎がヒノカミ神楽を
使った時の刀身の色だ。
『(あぁ…なんか体が軽い)』
疲労は限界を超えていたはず。
致命傷に近い怪我も負っている。
それでも不自然な程に体は軽やかで絶好調だ。
目が冴える。
脳が…体の細胞の隅々が焼け付くように熱い。
ただ眼前の化け物を殺せ、と私に囁く。
黒死「まだ強くなるのか……」
興奮が収まらない、というように
黒死牟は頬を赤く染め、高揚を表した。
黒死牟が次の攻撃を繰り出そうとした瞬間。
足元がふらついた。脈拍も上がっている。＿＿何故？
黒死「お前は……稀血なのか…」
『否。我は稀血に非ず、神血である』
元は稀血だった。でも今は宗近が、鶴丸が。
何柱もの神の所有印により血肉の状態が変化した。
刀鍛冶の里で紙を降ろしたあの日から
私は半人半神になったのだ。
神の血とはまた稀血に似て鬼には刺激的らしい。
『命の呼吸・煉獄ノ舞＿炎炎ノ花火』
酔え。存分に私の血で酔狂しろ。
私が血を流せば流すだけお前は追い詰められる。
鯰のように掴みどころのない動きと
白刀から弾ける花火が黒死牟を燃やそうとする。
酩酊している黒死牟は千鳥足になり、
動きも鈍くなってきている。チャンスはある。
『命の呼吸・源平ノ舞＿恋紫・沙羅双樹ノ寵愛』
黒死牟の速さを上回れ。呼吸を使う暇を与えるな。
ノーモーションから花弁を散らして無数の斬撃を与える。ここで外せば源氏の名折れ。
『目の前の敵を穿て。
形成を一気に覆してやるから力を貸してよ。
茨木童子を、土蜘蛛を斬った君たちの力を見せてよ。
まずは足。次に腕。
沙羅双樹の花弁に触れぬ様に千鳥足に避ける黒死牟。
だが、花弁を避けるあまりに同時に放たれる斬撃に
遅れをとり、足、腕と四肢を飛ばしていった。
黒死「愉快愉快…ほろ酔う感覚も何時ぶりか…」
なのに何事も無かったかのように
腕と足をすぐに再生する。
目にも止まらぬ速さでこちらに
突進してきた時にはもう手遅れ。
足で刀を踏まれ、私は地に這いつくばった。
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凪 - 本当に凄かったです。感動しました｡色々な視線から書かれた｡凄い長かったのに飽きませんでした｡面白かったです。途中で刀剣男士達の台詞言ってたのいいなと思いました｡言葉選びや使い回しや閉め方が上手思いました｡2作品の合わせ方が上手｡来世がどうなるか楽しみ (11月16日 0時) (
レス) @page49 id: 64c26850b0 (このIDを非表示/違反報告)
ヤタガラス(プロフ) - 以前はこの物語の続きがあって閲覧できていたのですが今できなくなっていて続きを見たいのですがどうしたら見れますか？ (2022年3月18日 1時) (レス) @page49 id: f9904f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 来世はどうなってんだぁ〜‼︎男士たちに会わせて欲しいわ(´._.`)ｼｭﾝ (2022年2月4日 14時) (レス) @page49 id: 684d6cbe53 (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - 完結おめでとうございますｯ…！めっちゃ泣けましたぁ(号泣)。それと呼吸また纏めてくれてありがとうございますｯ…。 (2020年12月13日 6時) (レス) id: f65c8d9340 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても素敵な話でした！！最後の終わり方も皆さんの言葉も胸にぐっときました!本当に素晴らしい話をありがとうございました! (2020年12月9日 0時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サエル=クレメンス | 作成日時：2020年12月2日 13時
