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＊実弥side
実弥「……胡蝶…」
胡蝶が上弦ノ弍と格闘した。
胡蝶は鬼の頸が斬れねェ剣士だったが、
戦力としては申し分もなかった。
蝶屋敷の主人としても何度も世話んなった。
カナエさんが生きてる時も何度も何度も。
一昨日だってケガしたから蝶屋敷に行けば、
開口一番にテメェを大切にしろと姉と同じ事を言いやがる。
アイツが死んだってェのか？
いつもニコニコしてる不死身みてェな奴が？
誰にでも笑顔で誰よりも姉を慕い、
誰よりも努力してきたアイツがァ？
実弥「_______殺してやるゥ」
『感傷に浸るのも怒り狂うのもまだ先だ』
実弥「アンタ…!!!!」
いつもと変わんねェすました様な声にイラッときた。
悲しくねェのかよ。憎くねェのかよ。
どうしてそんなに普通でいられんだよォ。
でもそれは間違いだった。
思えばアンタもいつも不自然な程に笑顔だった。
師弟そっくりだと思ったこともあったなァ。
今はその笑顔が面影もねェほど血管が浮き出てる。
誰が見たって怒ってるその顔はまさに"般若"だった。
実弥「(この人がこんな怒ってんのは
初めて見たぜェ)」
時間とともに強くなっていく怒りのオーラ。
今この人と相対したら失神しちまいそォな程だ。
鎹鴉「水柱・冨岡義勇!!!!竈門炭治郎!!!!
上弦ノ参と接触!!!!」
鎹鴉「続いて我妻善逸!!!!
上弦ノ陸と接触!!!!」
上弦ノ陸は菜愛さん達が殺したはずだ。
もう補給されたって言うんかァ。クソがァ。
まだか。まだなのか…。
どうして俺ァいつまでも上弦ノ鬼に当たんねェんだ。
もう嫌なんだァ。
もう大事な時に遅れて誰かを失いたくは……
『実弥』
名前を呼ばれて頭に手が乗せられた。
俺をいつも理解してくれた母のような手。
お館様じゃァねェけどいつもその声は
俺たちに高揚と安心感をくれた。
『もうそろそろつく。
気配からして上弦ノ壱だろう』
だから立ち止まらずに着いてこい、と笑う。
こんな地獄みてェなとこで笑うのはアンタぐれェだ。
なん年も前に越したはずの背丈。
年齢にしては1、2周りも小さい体。
抱きつけば壊れちまいそォなほど小さな背中が
ここでは誰よりも大きく見えた。
きっと俺がアンタの背中を
追い越すことはねェんだろうな。
『やぁ。久しぶりだね。
降りたった先には睦目の鬼がいた。
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凪 - 本当に凄かったです。感動しました｡色々な視線から書かれた｡凄い長かったのに飽きませんでした｡面白かったです。途中で刀剣男士達の台詞言ってたのいいなと思いました｡言葉選びや使い回しや閉め方が上手思いました｡2作品の合わせ方が上手｡来世がどうなるか楽しみ (11月16日 0時) (
レス) @page49 id: 64c26850b0 (このIDを非表示/違反報告)
ヤタガラス(プロフ) - 以前はこの物語の続きがあって閲覧できていたのですが今できなくなっていて続きを見たいのですがどうしたら見れますか？ (2022年3月18日 1時) (レス) @page49 id: f9904f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 来世はどうなってんだぁ〜‼︎男士たちに会わせて欲しいわ(´._.`)ｼｭﾝ (2022年2月4日 14時) (レス) @page49 id: 684d6cbe53 (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - 完結おめでとうございますｯ…！めっちゃ泣けましたぁ(号泣)。それと呼吸また纏めてくれてありがとうございますｯ…。 (2020年12月13日 6時) (レス) id: f65c8d9340 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても素敵な話でした！！最後の終わり方も皆さんの言葉も胸にぐっときました!本当に素晴らしい話をありがとうございました! (2020年12月9日 0時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サエル=クレメンス | 作成日時：2020年12月2日 13時
