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*菜愛side
『我が身に降りろ、鶴丸国永』
鶴丸《俺が先手か。驚いたぜ》
私が呼吸として呼べる刀は顕現した。
無論、所有印組は私に憑依してもらう。
夜明けまでの1時間半の乱舞とくとご覧あれ。
無惨「夜明けまで私をこの場に留めるつもりか」
一期「それが主殿のお望みなので。お覚悟__」
鯰尾「主さんを敵に回した貴方が悪いんですよ」
骨喰「殺す」
無惨の背中から生えた8つの腕のような、
触手のような武器が飛び回る。
その1本1本は意志を持ったように散り散りの
柱の元へと一直線に向かっていった。
それを阻止したのが上の3振り。
見惚れる程の剣捌き。
鯰のように滑らかな動き。
骨まで届く会心の一撃。
『命の呼吸・源平ノ舞_恋紫・沙羅双樹ノ寵愛』
鶴丸《さぁ、君と俺との大舞台の始まりだ!!》
知能がある分、無惨は厄介だ。
知能を、理性を奪え。催眠に陥れろ。
ノーモーションから無数の斬撃を。
斬撃に隠して本命の攻撃で頸を斬る!!!!
『ッッ……バケモノめ』
頸を斬ってもその瞬間から再生しやがった。
日の光でしか死ななくても
それなりのダメージは与えられると踏んだのに。
無惨「まずはお前だ」
スローモーションに腕とも言えない腕が伸びてくる。
柱は今、瓦礫に潰されていて動くことは出来ない。
他の神もあの触手に邪魔をされてこっちに来れない。
不味い、100%死ぬ。打開策が無さすぎる。
『(クソっ……ここまでか)』
「キャァッッ」
顔を歪め、
死を覚悟した途端目の前を白い物体が横切った。
赤い液体が飛び散る。白い物が両断された。
目を見開いたと同時に強い力で後ろに引かれる。
白い物に続けて目の前には「滅」の字の背中。
隊士「行けぇぇ!!!!!!進めぇぇ!!!!前に出ろぉぉ!!!!
柱を守る肉の壁になれ!!!!強い剣士を守れ!!!!!!」
その言葉で多くの隊士が私や他の柱の前に出る。
文字通り肉の壁となって斬られていく隊士。
血が吹き出る様、バタバタと倒れていく隊士。
息の聞こえなくなる音が耳に届く。
その光景を焼き付けろ、と言わんばかりに
全てが鮮明にスローモーションに見える。
『(……ッッ…月満)』
私の前に出たのは月満だった。
隊士と隊士の死体との間に月満の死体が横たわる。
いつもいつもただ憎まれ口を叩きながら
私のそばにいてくれた月満が殺された。
その瞬間、何かが弾けたような感覚があった。
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凪 - 本当に凄かったです。感動しました。色々な視線から書かれた。凄い長かったのに飽きませんでした。面白かったです。途中で刀剣男士達の台詞言ってたのいいなと思いました。言葉選びや使い回しや閉め方が上手思いました。2作品の合わせ方が上手。来世がどうなるか楽しみ (11月16日 0時) (レス) @page49 id: 64c26850b0 (このIDを非表示/違反報告)
ヤタガラス(プロフ) - 以前はこの物語の続きがあって閲覧できていたのですが今できなくなっていて続きを見たいのですがどうしたら見れますか? (2022年3月18日 1時) (レス) @page49 id: f9904f6d7d (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 来世はどうなってんだぁ〜‼︎男士たちに会わせて欲しいわ(´._.`)シュン (2022年2月4日 14時) (レス) @page49 id: 684d6cbe53 (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - 完結おめでとうございますッ…!めっちゃ泣けましたぁ(号泣)。それと呼吸また纏めてくれてありがとうございますッ…。 (2020年12月13日 6時) (レス) id: f65c8d9340 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても素敵な話でした!!最後の終わり方も皆さんの言葉も胸にぐっときました!本当に素晴らしい話をありがとうございました! (2020年12月9日 0時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年12月2日 13時