三輪相談所 ページ6
.
最初は何で俺が、と
不愉快でならなかった
それでも、話を聞くことに不思議と嫌気は刺さなかったし、むしろ居心地が良いとさえ、感じてしまった
「三輪、どうしたの?」
事の発端は、俺が発した一言だった
「ああ、赤城か。
………出水が、お前のことで悩んでた」
「悩む?あれが?」
真顔でそんなことを言うものだから、俺は少し頬が緩んでしまった
「…私、三輪が笑ったの初めて見た」
そいつは、優しそうに笑うものだから
俺は怒る気にすらなれなかった
「それはお前もだ。
これも、出水のおかげか」
「ふふ、どうだろ。
あ、そういえば、出水が悩んでたんだっけ」
「なんで?」と彼女は壁にもたれる
ふわりと何かいい香りが鼻をくすぐる
「お前と会えない時間が最近増えた
そう言っていた」
「………ふふっ、何それ」
「俺も陽介も、毎日のように聞かされてまいってる」
「それはごめんなさい。
でも仕事が増えたからしょうがないんだけど…
あぁ、今度デートでも誘おうかな」
そこでふと、ひとつの疑問が生まれた
「そういえば、お前たちのそういう話は聞かないな」
「そういうって、デートとか?
まぁ、出水も本部でランク戦とかしてる方が楽しいのかもしれないしね」
「私から言い出すのも、少し抵抗があったから」
そう言った赤城は、少し寂しそうだった
「………聞いてやろうか」
「え?」
「お前と、デートはしないのかって」
なんでこんなことを提案したのか、今でもわからない
それでも、なぜか口は動いてしまった
「……じゃあ、お願いします」
「ああ」
まぁ、後悔はしていない
.
『余計なお世話だったか』
『ううん、凄く助かる。
これからも相談にのってもらえると嬉しい』
『……気が向いたらな』
『じゃあまずは連絡先の交換から…』
『話ぐらい聞け』
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おむ(プロフ) - 二宮さん» 読んでくださりありがとうございます^_^ そう言っていただけてとても嬉しいです！書いてよかったなあと、心から思います！本当にありがとうございました！ (2019年12月25日 23時) (
レス) id: 40b62768f7 (このIDを非表示/違反報告)
二宮 - 完結お疲れ様です！ゆっくり見ました。とても面白かったです！ とてもいい作品でした！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: 5c8a1b7b56 (このIDを非表示/違反報告)
藤見日和(プロフ) - 良すぎて爆死 (2016年7月17日 14時) (レス) id: 3600278a3d (このIDを非表示/違反報告)
柚 - とても良い作品に巡り会えて、感動しているのと、出水がイケメンの二つです☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2016年2月5日 5時) (レス) id: 98181381be (このIDを非表示/違反報告)
柚 - ヒャァァ/// (2016年2月3日 20時) (レス) id: 98181381be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2015年11月27日 19時
