3.毒リンゴと王子様と【出水公平】

出題者＊あとがき ページ36

.







真っ白な紙



何が書いてあったのか、書かれるのか



俺には検討もつかないけれど







手に取った途端、俺は俺に出題しろ、と言われてるような気がして




俺はその紙の端を額に当てる







.









俺はこのテストの出題者




だから





まず一問目に、Aの名を出して問いを作る






そして次に、こう書くんだ







「お前はこいつを好きになる」なんて







俺にとって、Aのいない世界は考えられないものだから、少しでも意識させたかったのかもしれない





なんでもいい、関わりを作れ、と






でも実際に、そんな紙なんてあるわけもなくて






俺自身の手で、手探りで進んでくしかなくて









「公平、大好き」









彼女の声を、一つも漏らすことなく心の中に入れる








そして、俺も伝えるんだ









出会えたことへの感謝を




俺を選んでくれたことへの感謝を




何よりも大切なんだという気持ちを








言葉に乗せて









「俺は、愛してるんだけど」









ほら、君は笑ってる









「お前は、俺のこと………」








「愛してるよ、もちろん」









2人で顔を合わせて笑いあって





この幸せを確かめ合う






これからもずっと






こんな風に幸せな日々がおくれることを願って









.







…………これにて、毒リンゴ完結とさせていただきます！！！


本当に長かった、毒リンゴ……。
書いていてとても楽しかったし、皆様からのコメントや評価がものすごく心に染みて……




正直、やめてしまうのが寂しいです


読んでもらえてるから頑張れる、これって本当なんだな、って心の中がポカポカしてます。熱だしたばっかりですが笑笑



長い間、
本当にありがとうございました。


書いていて、また別の作品を書くのもありかな、って思えてきました


受験生になるので、もうやめようかと思ってましたが………




ぼちぼち考えていこうかな、と思います。





星にネガイをも完結し、毒リンゴも完結

ついに書くものがなくなってしまいましたが、また再び戻ってくるかもしれません


その時はまた、よろしくお願いいたします！






おむらーす.

新作作りました→←答案用紙

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す