15口目 ページ16
「え⁉どうしたの、それ…」
教室に戻ると、捻った時より酷くなっているそれに、友達は驚いていた
「ちょっとね。
でも大丈夫。湿布したから」
湿布なんてもちろんしていないし、
痛い事に変わりはない。
それでも、この友人には心配をかけたくなかった。
午後の授業も終わり、部活動に残りの体力を注ぐものや
ボーダー本部に向かうもの
帰宅するもの
たくさんの生徒や教師で学校は溢れかえっていた
「…しまったなぁ」
足の痛みも、腫れも、
この短時間で引くわけもなく
家に帰るにしろ、本部に向かうにしろ
歩ける状況ではなかった。
(こんなことなら、授業に遅れてでも湿布をもらえばよかった)
少し後悔した後
私は、動こうとしない足を無理矢理動かした
「いッ…」
ガタガタと大きな音を立てながら机と椅子が崩れ落ちる。
幸い、この教室や廊下には生徒がいない。
誰にも、聞かれてないと思ってた。
「…やっぱりお前、足…」
誰もいないと思っていた廊下から、1人
出水が静かに現れた。
「…別に、少し躓いただけ。
何でこんなとこにいるの?任務は」
あなたは自分のせいだって、勘違いするでしょ。
そんなことさせたくない。
する方もさせた方も、後味悪いなんて最悪じゃない。
だから、こんな風に冷たく当たること
悪く思わないで欲しい。
「お前、嘘つくの下手か
昼ん時、俺とぶつかった時にやったんだろ?
湿布も何もしてないとか、アホかお前」
「………」
「歩けねぇ、よな。
そんな足じゃ」
「…………」
目の前で起きていることに、正直頭がついていかない。
「お前、今日任務は?あんの?」
「ないよ。休み」
「…じゃあ、家まで送るわ」
ほれ、乗れよ。と、出水は私に背を向けてしゃがんだ。
「え?」
「だから、乗れって。
どうせ歩けねぇんだろ?そんな足でどーやって帰んだよ。
トリオン体にでもなるか?
隊務規定違反だけど」
当たり前だが、
トリオン体を私用で使う事はあまり良いとされていない。
帰れないのは本当だし、
せっかく彼が気を使ってくれているし、
きっと乗らないとそれはそれで面倒だろうから
そんな言い訳をたくさん作って
私は彼の背中に身を委ねた
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しろうさ林檎(プロフ) - おむらーすさん» 宇佐美が言ってた気がします。応援してます(o^^o) (2015年9月25日 23時) (
レス) id: dd5e22c833 (このIDを非表示/違反報告)
しろうさ林檎(プロフ) - おむらーすさん» アニメでは5年くらい前に〜って言ってたと思うんですけど……（ーー；）とりあえず、頑張って下さい！ (2015年9月25日 22時) (レス) id: dd5e22c833 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 小南ちゃんと宇佐美ちゃんの口調がわからないならアニメや原作を読んでみたらどうですか？ (2015年9月25日 21時) (レス) id: 855cb65475 (このIDを非表示/違反報告)
先導双葉(プロフ) - 今ごろですがこれ夢主ちゃんとかがいる時点で原作とちょっと違うから別にちょっとくらい違ってもいいのでは？ (2015年9月24日 1時) (レス) id: c4675d711c (このIDを非表示/違反報告)
しろうさ林檎(プロフ) - おむらーすさん» 原作やアニメのブラックトリガー争奪戦で迅さんと太刀川さんのくだりがあったと思うんです。その時に5年くらい前〜みたいなくだりがあったと思います。なので多分旧ボーダーの時からいたと思います。 (2015年9月24日 1時) (レス) id: dd5e22c833 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2015年9月6日 18時
