113話 ボウリング ページ17
『…よし、じゃあ次いきます』
「頑張れA…!」
「目指せストライクー」
「プレッシャーかけんなクサ男」
ボウリング対決に結局馬狼さんも参加することに。ちなみに今は私の番。私がここでミスしても責めないでね…と思いながらボールを持つ。
「頑張れAちゃん!」
「いや何で閃堂は相手チーム応援してんの?」
「戻ってこい閃堂ー」
『よっ…!』
投げたボールは真っ直ぐ向かい、全てのピンを倒す。結果はまさかのストライク。マジか、と自分でしたことにも関わらず拍子抜けした。
『おお…!』
「しゃあナイスA!」
「接戦接戦!」
「(笑った顔可愛い…困り眉…)」
「おい潔。見過ぎだ」
「うえ⁉︎」
「お互いラスト1投で決まるぞ!」
次の陀来選手も同じくストライク。この感じだと次もこっちがストライクを決めないといけない。確か最後は…
「いけ!こっちのラス投!」
「凪ぃ!」
「(お腹へったなぁ…汗もかいたし…おフロ入りたい…)」
『凪くん頑張ってー』
「(あ、Aかわ…)うべ」
『あ、』
足がもつれて派手に転んだ凪くん。そのまボールがコロコロとゆっくりとしたスピードで転がっていく。そしてピンが三本、四本と倒れていき…
「んぁ?」
全てのピンが倒され、STRIKE‼︎の文字が表示される。本人は何が起きたか分かっていない様子。
「ちゃんと投げろバーカ!」
「これで同点!」
『な、凪くん大丈夫?派手に転んでたけど…』
「うん、だいじょーぶ…A見てたから転んだだけ」
『(え、私のせい?)』
「ねーねーあの人達って…」
ヒソヒソと話されていることに気づき、ん?と目線を向ける。そこには少しではあるが人だかりができていた。中にはスマホのカメラをこちらに向けている人もいる。
やば…とキャップを深く被る。まぁ、そりゃこんだけ人数がいたらバレるに決まっている。
「え、ヤバい!サッカーの⁉︎」
「凄ぉい!本物⁉︎」
「サインもらおっかなー!」
『(皆には悪いけど目立つ前に帰ろう…)…ごめん。私用事あるから先帰るね』
「え、もう?」
『うん、人に会う約束あるから。楽しんで』
「送って行こうか?」
『あはは、近くのビジホに泊まってるから駅ですぐなんだ。大丈夫、ありがとう』
『それじゃあ、また』と日本代表選手達にも頭を下げ、そそくさとその場を離れる。
『(でも楽しかったなぁ)』
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苺子(プロフ) - AYさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんストレスばかりですが、日々頑張って働いてます…((キャラの心情の変化を心がけて書いているので、そう言ってもらえるととっても嬉しいです(о´∀`о)更新頑張ります! (5月10日 19時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 夢主ちゃんの胃に穴が開きそう… 沢山休んで欲しい😭 あとだんだんと逆ハーになってて読むのがとても楽しいです!!更新頑張ってください! (2023年5月6日 14時) (レス) @page50 id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます!あなた様の小説拝見した事があります…!そんな人からコメントを頂けて嬉しいです🥰これからも応援よろしくお願いします…! (2023年3月17日 20時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - これは玲王様静かにブチ切れ案件っすね……☺️御曹司様はお強いですね…… (2023年3月16日 20時) (レス) @page47 id: 4a8f05344b (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 乃愛さん» コメントありがとうございます!可愛らしいイラストですよね!作者も気に入ってます(*´꒳`*) (2023年3月14日 11時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺子 | 作成日時:2023年2月3日 17時