58話 観光 ページ10
『(このピアス可愛いな…)』
久々に吸う外の空気。私はお店のショーケースを覗いていた。新しいピアス欲しいなーなんて考えていると後ろから声をかけられた。
「《ピアスが欲しいならこっちのにしたら?》」
『《たっ…!こんなゼロの多いものじゃなくても大丈夫ですよルナ選手…》』
私は約束通り世界選抜メンバーのデート基観光案内をしてた。と言っても数時間後にはブルーロックに戻らないと行けないのだが…
因みに今ここにいるのはルナ選手とロキ選手。残りの3人は少し離れた県の観光をしている。
『(一応3人にはおすすめの観光地教えたけど身バレとかしたりしてないかな…)』
なんて言ったって世界のトップスター。そんな人たちが5人も揃っていたら間違いなく観光どころじゃなくなるに決まっている。…ていうかこれってスポーツドクターの仕事なんだろうか…
『(でも絵心さん時給あげるって言ってくれたからなぁ…)』
「《Aはピアスが欲しいんですか?》」
『《嗚呼、集めたりするの好きなんですよね》』
ケースに入ったピアスを眺めたり買ったりするのが唯一の楽しみでもある。2人に耳につけたピアスを見せると意外だったのか驚いた顔をした。
「《ワオ!クールだね》」
『《高校卒業したら数減らす予定ですけどね。…あ、これ可愛い》』
シンプルだけどピンクゴールドの小さいピアス。控えめに煌めくのがいい。
「それがいいの?」とルナ選手に聞かれうんうんと頷いた。ピンク可愛い!ピンクは正義!
「《じゃあ》」
「《はい》」
『(…あれ?)』
ルナ選手とロキ選手がこちらに渡してほしいと掌を見せる。ん?と思い2人の顔を交互に見る。
「《あれ?ロキ。俺が買うって話だったんだけど?》」
「《え?あれって冗談じゃなかったんですか?》」
『《あ、あのお二人共。安物なんで自分で買えます…ってあれ?き、聞いてます…?》』
「《じゃあA。他に欲しい物ない?約束通り何でも買ってあげる》」
「《そんなんじゃ選びづらいですよ。このブランド、幾つかプレゼントしてもいいですか?》」
『《いやあの…やっぱり自分で買います…》』
_____
「《いいなー2人とも今頃Aとデートでしょ。オイラも行きたかったなー》」
「《ホテルに連れ込まれてないことを願うな》」
「《ロキがいるから大丈夫だろ。多分》」
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます!隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです() (2023年1月20日 19時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです…!更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました!なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺子 | 作成日時:2022年12月25日 20時