92話 戻る ページ44
「浮気者」
「これは浮気だね」
「浮気なの？」
『いや、うん…3日空けたのは悪かったけど…』
浮気の意味あってる？
バスで何時間もかけて戻れたと思ったらこれだ。千切くん、蜂楽くん、凪くんの3人に詰め寄られている。て言うか私が悪いんですか…
「俺よりあの悪魔野郎の方が良かったんだろ、好きって言ったくせに」
『(好き…？)いや、今回は条件呑まないと上の人が…』
「浮気モノー！」
『蜂楽くん声が大きい！』
とは言っているが蜂楽くんと凪くんに抱きつかれる。凪くんに関しては頭に顎を乗せられて体重をかけられているだけだが。
お嬢様はご機嫌斜め…どうしよ。と蜂楽くんの頭を撫でる。
「どうせ日本代表や糸師冴に会えて舞い上がってたんだろ」
『(それは否めない…)でも私は皆と離れるのは悲しかったよ』
「……そ、」
『(あ、誤解は解けたみたい)』
…いや、誤解って何だ。今回に関しては私悪くないと思うんだけど。
「お帰り、A」
『潔くん、久しぶり。体調は大丈夫？』
「あー…いや、それが…」
『？』
「俺は大丈夫なんだけど凛が…」
煮え切らない答え方をする彼の様子を見て察する。潔くんが指指した奥のフィールドで走り込みをする凛くんの姿が見えた。
「一応ちゃんと休憩取れって言ったんだけど…」
『あー…なるほど…(お兄さんと戦えるからって無理してるな…)』
彼にお礼を言い、凛くんへと近づいた。
『凛くん、お疲れ様』
「…んだよ、戻って来たのかよ」
『それより凛くん、また無理してない？オーバーワークについては再三注意している筈ですよ』
「壊れたら俺はそれまでだったってことだ。やっと兄貴を潰せるチャンスが回ってきたんだ、壊れようが何しようが俺の勝手だ、…やっと…やっと超えていける」
『凛くん』
長身の彼の背中に少し背伸びをして手を置いた。
『お願い、そんな事言わないで。君が心配なの』
「…」
『…当日、チームドクターも参加するんです。場合によってはドクターストップだってかけられる可能性があるから壊れるまで追い詰めないで』
「…だったらちゃんと俺のことサポートしろ、スポーツドクター」
『見習いですって。取り合えず今は一回休憩。その後にフォームの確認させて下さい』
「凛ちゃん素直じゃないんだから…」
「しっ、聞こえるって」
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます！隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです（） (2023年1月20日 19時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです…！更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました！なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年12月25日 20時
