86話 主将 ページ38
士道くんが閃堂選手を睨む。そんな彼に後ろから強く抱きしめられ、首が絞まっていく。し、死ぬ…
『ちょっ…士道く、苦し…』
「はいはい、ストーップ。閃堂も落ち着けって。そこの仔犬ちゃんもいい加減離してやれ」
こんな状況にも関わらず落ち着いた声がする。閃堂選手の肩に手を置き、落ち着くように諭したのは主将の愛空選手だ。
彼の纏う雰囲気に本能的に何かを感じたのか、士道くんは目を細め相手の出方を窺っている。そして腕が緩んで彼から解放された。
『ケホッケホッ…』
「大丈夫か？
『だ、大丈夫です、慣れてるんで…ありがとうございます愛空選手…』
「慣れてるのな。それよか天才ちゃん。キミもコイツと同じ新参者だから口じゃなくプレーで信頼勝ち奪りなよ」
「後は
「…」
「はいはい！取り合えず喧嘩は止め！一回冴くん含めたレギュラー陣でフォーメンション組むからフィールドに集合！はい解散‼︎」
監督が手を叩き、声を張る。もちろん監督の指示を聞かない訳にはいかず、それぞれが部屋を出て行く。数名の選手にはこっちを睨まれたけど…
まぁエースをチームメイトでもない士道くんに殴られたんだからそりゃ怒るに決まっている。
『すみません監督…私は3日で帰るのでその間お世話になります…』
「ああ！話は聞いてるよスポーツドクターの荊尾ちゃんだよね？いやぁ、こんな可愛い子がいるとかブルーロックが羨ましい！なーんて」
「監督、それセクハラっすよ」
『あはは…まだスポーツドクターじゃないんですけど…あ、あとよければこれ皆さんで召し上がって下さい。
(まぁ今回は士道くんの見張り役に近いんだけど…)』
お菓子の入った紙袋を渡す。初日からこんなんじゃ私3日も生き延びれるのかな…と口の端が小さく引きつった。
ちなみにホテルに戻ったらブルーロックの選手たちの様子をデータで確認、それぞれのトレーニング内容をこちらから送ったり…とまぁそんな感じで過ごす。
スマホとかの電子機器は部外者である私はここでは使えない。万が一、選手などの写真や動画が流出するのを防ぐためだ。だから合宿所にいる時は勉強一択。…あと士道くんの監視。
『…士道くん、喧嘩はしないでね』
「へいへーい」
『(大丈夫かな…)』
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます！隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです（） (2023年1月20日 19時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです…！更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました！なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年12月25日 20時
