85話 世界一 ページ37
「今、ちょっとでもいいなとか思ったお前の器じゃ世界一には届かねぇから引っ込んだろ」
「な…」
『(…あれ⁉︎士道くんがいない…⁉︎)』
「俺だって世界一に…！」
「残念無念、また来世♪」
ドガッ！と鈍い音が響く。前を向くと、席からいなくなった士道くんが、閃堂選手の後頭部を押さえ机に叩きつけていた。
ヒュッと息が止まる。ヤバいヤバいヤバい…！何してるの⁉︎
「肩書きの上下にこだわってる時点でセンスねぇよ！口を慎むのはお前だヘボストライカー！」
「なんだてめぇ！」
「お、おいやめろ！」
「うちのエースの閃堂に何してくれてるんだ⁉︎」
「お、やるか全員まとめて？じゃあ俺が勝ったらレギュラーくれ♪」
「あぁ⁉︎」
『す、すみませんすみません！ここは穏便に…！』
今にも掴みかかりそうな選手達の間に入る。まさか日本代表相手にも殴るとは思ってなかった、油断した。
『士道くん、お願いだから大人しくしてて…！』
「はー？俺は事実を言ったまでだし」
『今大人しくしてないと私午後のバスで帰るからね⁉︎』
「ちぇ、」と言ってやる気が削がれたのかそっぽを向く。取り合えず落ち着いたっぽい。ため息をついて『本当にすみません…』と他の選手に再度頭を下げた。…ていうか何で私が謝ってんだろ…
「クソッ…いってぇ…」
『だ、大丈夫ですか…？』
「大丈夫じゃねぇよ…！あの狂犬の飼い主ならちゃんと見てお、け…」
『…？』
目が合う。少し厚い唇が色っぽい印象の選手。…イケメンさんだ…この容姿に加えてエースなんだからそりゃモテるわ…
彼は私と目が合って固まる。そしてぱちくりと瞬きを繰り返した。
『あの、やっぱり額強く打ちすぎたんじゃ…えーっと…あ、あった。よければティッシュ使ってくださ、うわ、』
ティッシュを渡そうとした手を握られる。思わず肩が震えた。
『えっと…？』
「連絡先交換しませんか」
『え？』
「あぁ⁉︎てめ、何Aちゃんのことナンパしてんだよ！俺だってまだ連絡先交換してねぇわ‼︎」
「うっさいこの暴力野郎が‼︎」
『お、落ち着い、ぐえっ、』
「はい残念でしたー！Aちゃんは俺の彼女なんですぅ！」
「彼氏だったら連絡先ぐらい知ってんだろうが！」
「お、おいその子息できてないぞ⁉︎」
『(帰りたい…ブルーロックに…)』
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます！隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです（） (2023年1月20日 19時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです…！更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました！なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年12月25日 20時
