50話 サイン ページ2
『……』
ぽー…と自分のノートの表紙を見つめながら廊下を歩く。
そろそろ三次選考の世界選抜が始まるので、選手たちをバトルフィールドに案内している所だ。
ちなみに何で私が表紙を見つめているのかというと、先程部屋でロキ選手からサインを貰ったからだ。
『(あの状況でサイン求めるなんて最低かもしれないけど、それでも嬉しい…)』
「《気に入ってもらえたみたいで良かった》」
『《ありがとうございます…家宝にします…》』
「《そんなに?》」
クスクスと笑う彼が私の隣を歩いている。少し離れた後ろの方では他の4人が着いてきているが、何やらこちらを見て話している様子。
…こちらを見て?
『(…もしかしてさっきのルナ選手に対する発言かな…それともあんな状況でサイン求める非常識野郎とか言われてる…⁉︎)』
どう考えても良いことを言われてるとは思えない。ただ距離があって聞こえづらい。いやでも変に色々考えて被害妄想するのはよくないよね…うん…普通に話してるだけかもしれないし。
『(ヤバい、色々変に深読みし過ぎて胃が痛い…)』
「《ロキと並ぶと尚小さいな》」
「《あんなヒョロヒョロなのに人とか運べんのか?未来のスポーツドクター様は》」
「《…あ、オイラにいい考えがあるよ。賭ける?》」
「《?何をするの?ベイビー》」
…と、後ろでこんな会話がされているのにも気づかず呑気にロキ選手と話していた。まさかテレビ越しのトップスターとこんなに会話ができるなんて…今年の運は全て使い切ったかもしれない。
すると後ろから不意に大きな声が聞こえてきた。
「《あー、オイラ何か具合悪いかもー》」
『?』
そんな発言にパッと振り返る。目線の先にはカバソス選手が何やら頭を押さえていた。
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます!隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです() (2023年1月20日 19時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです…!更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました!なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺子 | 作成日時:2022年12月25日 20時