青い監獄のスポーツドクター見習い2【ブルーロック】

49話　本音 ページ1

『《私は日本が優勝できると信じています。青い監獄(ここ)はそういう場所ですから》』







沈黙が辺りを包む。しかしそれは数秒で、次に返ってきたのは大きな笑い声だった。






「《ブハッ！おいおいマジか》」


「《日本人って妄想癖強めなんだねー》」


「《まぁ俺としてはこんな無謀なことに無駄金使えて日本は裕福だなって思うけどね》」








笑われ、好奇な目で見られる。私はそれに耐えられず目を背けた。正直ゲラゲラと笑われているこの状況は恥ずかしいし、気まずい。周りに知り合いがいないから尚更だ。











『(ていうか私、もしかしなくてもスーパースターに対して大分失礼な態度取ってる？こういう時こそ謙虚でいるべき？いやいや私は優勝できるって強く信じてるんだから嘘をつく必要はない。…けど…)』










自分の発言云々よりやっぱり笑われるのは恥ずかしい…！この場にこそ絵心さんが居ればいいんじゃないの…⁉︎



正直今にも泣きそう。こういう時こそ潔くんとか蜂楽くんにいて欲しい。プルプルと震えているとスッ…と1人が前に出てきた。







「《ちょっとやめて下さいよ。女の子1人に大人気ない》」









坊主頭の彼。その顔にも見覚えがある。ジュリアン・ロキ、フランス代表の神童と呼ばれている人物だ。

本物だ…と一人で感動していると彼はこちらを振り向いた。









「《何だよロキ、ナイト気取りか？》」


「《茶化さないで下さい。ごめんなさい大丈夫ですか？あの人ら、ただアナタに突っかかりたいだけなんで気にしなくていいですよ》」


『優しい人だ…』





「《ん？今なんて？》」


『《サイン下さい…》』

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