28話 再び ページ29
『(“4thの部屋で呼び出し”…もう4thステージまで行った人がいるんだ)』
タブレットにポンと表示された文字を見て階段をあがる。
この二次選考では各部屋に怪我人や他の要望がある人が私を呼ぶためのボタンがある。そのボタンが押された部屋が私の持っているタブレットに表示され、そこに向かうという仕組み。
まぁ勿論全て捌ききれる訳ではないが、あまりに酷い怪我人がいる場合はそちらが優先される。
階段を登り、一つの部屋の前に着く。その部屋の扉が自動的に開く。未だにノックをしそうな癖が出ちゃうんだよな…
『失礼します。怪我人が…わぷ、』
「イバラちゃん！久しぶりぃ！」
フワッと柔らかい髪が頬に触れる。その正体は蜂楽くんだった。もうこのステージに？と驚きながらも彼の背中をポンポンと叩いた。
『蜂楽くん。久しぶり…もしかしてボタン押したの蜂楽くん？』
「そー、指切っちゃってー！」
『え、それだけ？』
ピーッと泣きながら抱きついてくる蜂楽くんを宥めるように頭を撫でる。もしかして潔くんとか國神くんとかもいたり…
『(……あ、)』
潔くん達は残念ながら部屋にはいなかった。蜂楽くんの他に3人。その中には以前会ったことのある人がいる。私は彼の顔を見た途端、無意識で口を開いた。
『…イケメンくんだ』
「あ？」
ジロリと睨まれる。スポドリを拾うのを手伝ってくれたイケメンくん。いやごめん、本人からしたら嫌なあだ名かもしれないけど今度はしっかり名前を覚えている。
『(糸師凛_____)』
「？イバラちゃん凛ちゃんと知り合い？」
『あー…一応？取り合えず切った所見せて下さい』
「俺あの猫の絆創膏がいーな」
『それは私が恥ずかしいかな…』
救急箱を開ける。するとぬっ…と自分に影がかかる。後ろを振り返ると長髪の選手がこちらを見下ろしていた。…え、何？何か気に触ることでもしちゃった？内心ビクビクしていると不意に彼の指が私の髪に触れた。
「おい」
『は、はい』
「どこのトリートメントを使っている？」
『…はい？』
何でトリートメント？
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苺子(プロフ) - ぺんぺんさん» コメントありがとうございます！読んで頂き嬉しい限りです(*´꒳`*)これからもよろしくお願いします！ (2023年3月18日 23時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺん(プロフ) - 最初からとっても面白いので、ついつい熱中して呼んでしまっています･･･。これからも頑張ってください！！ (2023年3月17日 20時) (レス) @page28 id: 0923c869aa (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます！今あなた様に出会えたことに感謝です((更新頑張ります！(*'▽'*) (2023年3月15日 22時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼します!もっと早く見つければ良かったです。好きです!応援してます (2023年3月14日 13時) (レス) id: 0e75ff5f17 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - アレンさん» コメントありがとうございます！雪宮くんに振り回される夢主です((これからもよろしくお願いします…！ (2023年2月4日 11時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年11月29日 16時
