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ヘリで運ばれてきた水上バイクの事故の男性患者は血圧が下がり続け瞳孔不同まで出てきた。白石は直ぐに脳外科への連絡を指示した
「どこ…どこから出てるのよ」
しかし、中々出血源が見つからない。白石は焦った。
「緋山先生、呼びましょうか」
と冴島に問われたが、「大丈夫」と白石は首を振った。
「右から脱転して探ってみる」
そこに藍沢が入ってきた。
「今日はよく呼ばれるな
瞳孔不同は末梢性だろう。白石、腹の止血が済んだらCT撮ってくれ。そこでもう1度診察する」
「分かった」
「血圧、落ちてます」
「レベルワンの血液、FFPに変えて」
「はい」
名取は返事をするが、輸血システムをうまく扱えず、もたもしてしまう。
藍沢がその様子を腕を組みながら見つめる。
腹腔内をかなり探っても出血源は見当たらない。白石は横峯に苛立った声をあげた。
「右手でこっちの腸管引っ張って。もう少し奥から！
…、葉山先生、横峯先生のサポートお願い」
『わかりました』
「出血が…葉山先生、これ、どうしたら…」
『手離さないで…かわる』
葉山と横峯が交代した
「FFP入ります」
「見えない…葉山先生、そのまま左手て出血してるとこ、吸引して」
『はい』
葉山は素早くやるがら全く出血は止まらず、血圧が下がり続ける。
「どこ…どこなの」
スっと目の前に、手が差し出された。
「見えるか」
「待って、そのまま……見える、OK、見つけた。右の総腸骨静脈からだ
…危なかった…」
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作者名：し る う ぁ | 作成日時：2022年7月27日 23時
