運命か不幸か。 (ページ6)

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sideは基本なしにしようと思います。

白石がフェロー達をヘリポートへ連れていく。

「緋山は？今日からだったんじゃないの？」

「電話してるけど出ないのよ。何かあったのかな…」

「ったく。やってけんのかねぇ、うちは！」

ヘリが到着し、三井と冴島が降りてきた。

「70代男性、自宅2階から転落。触診で血圧70、心拍120、意識レベルEI、V1、M3です」

「現場で挿管した。頭部外傷と不安定の骨盤骨折ね」

三井が言っていると、救急車のサイレンが聞こえた。

「向こう、来てる」

「こっちは私が診るから、行って」

三井にそう言われ、白石、藤川、灰谷、葉山は近づく救急車へ走り出した。

救急車が到着して開けると、そこには

「心停止したけど今戻った。早く処置室運んで。挿管の準備と血ガス！」

「緋山先生…」

「え、火事ってお前んち！？」

「上の階。消防の水、浴びてきた」

患者を運んでいくと緋山が葉山に話しかけた。

「あ、よく見ると海宙じゃん。久しぶり」

葉山は軽くお辞儀をした

緋山がボソッと白石に言う。

「ねぇ白石。海宙ってあんな暗い子だったっけ。てか、あの両腕、手首ら辺が少し見えてたけど。何…？」

「それが私もよく分からないのよ。話しかけても無愛想だし、退院した後からずっと切ってるみたいなの。」

「ふーん…。」