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葉山side
「お前らいつでも一緒だな」
名取先生が言うのは私と横峯先生の事。
「まぁ〜、お互い息が合うから？」
『そんなことないけど、笑って灰谷先生どうしたの？』
相変わらず変わらないオドオドさと猫背。
「お前さ、こんくらいでいちいち悩んでんじゃねぇよ。
白石先生達いなくなったらどうすんの？死ぬぞ」
「いや、そうかもだけど…」
「不倫はダメだよ！」
突然少し遠くから聞こえる白石先生のでかい声。
「ちょっ…バカ
あんたの声、無駄に通るね。だから、“友達”の話だからね」
「ちょっと気になる男性に奥さんがいたとしても、それ言い方軽くしてるだけだと思うな」
もしかして、、？
私達は緋山先生の方を向き、見つめる。
ちゃんと目が合った。
「キッパリ諦めるべきね。不倫は、不倫なんだから！」
「あーあーあー、うん、わかったありがとう友達に伝えとくわ」
緋山先生は急いでスタッフステーションを出ていく。
「聞く相手、間違えた…」
準備の為に初療室に入ると、さっそくフェローたちは噂話を始めた。
「緋山先生の不倫相手、やっぱ医者かな。何科だろ？」
「医者はないんじゃない？」
『病院内は避けそうだね…でも有り得るかも。高いね』
「でもどっちも出会いもないしさ
身近なとこでいくと、やっぱ医者かナースってことになるだろ？」
名取先生の言葉に、横峯先生は反応する。
「あ、ごめんね！私、あなたたちとそういうことになるつもりないから」
『…ん？横峯先生何言ってんの？』
「は？」
「私、仕事とプライベートは分けたい人なの。だから、そういう目で見ないでね。ごめんね」
横峯先生は初療室を出ていく。
「ごめんねって…見てねぇっつうの。なぁ？」
『何か勘違いしてたね。好きなのはいいけどそういう目で見てたら気持ち悪いけど…
って、名取先生』
「え？…灰谷、見てた？」
『なんでがっかりしてるの？』
灰谷先生は大きく首を振った。
『…、気持ち悪』
私はそう言ってCS室に向かった。
「名取先生は、葉山先生だもんね」
「ばっ！！お前、葉山の前で言うなよ絶対」
「わかってる、言わないから」
「言ってきましょうか？名取先生？」
「絶対やめろ。雪村は仲がいいから余計やめろ」
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作者名：し る う ぁ | 作成日時：2022年7月27日 23時
