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七夕の短冊。
久しぶりに見るな。なんてね。
「三井先生が今週で辞める？」
「私もさっき聞いたの。灰谷くん、REBOA用意してくれる？」
「は、はい！」
反対側、と注意される灰谷先生。
「あ、そこで携帯いじってる君。次からこのメモ書いてね」
「あー、それですね。分かりました」
まずそもそも、熱が感じられない名取先生。
「レベルワン用意してあります。開胸セットは来てからでいいですか？藤川先生」
「あ、ありがとう」
プライドが高すぎてもはやなんだか分からない雪村さん。
「すいませ〜ん。もう戻るんですか？やっぱヘリってはやーい」
「早いよ〜。だから君も早く来て準備しようね」
「はい！」
うきうきの横峯先生。
「葉山先生、大丈夫？」
『…大丈夫です』
今度は私が声をかけられた。
「あー…、もうすぐでヘリ戻ってくるから、用意しといておいてね。」
…切りたい。
そんなのだめなのはわかってる。だけど、私の精神安定剤はこれしかないんだ。
「…葉山先生？聞いてる？」
『えっ、あっ、はい、。用意しておきます』
「うん、よろしくね」
白石先生をふと見ると、凄い心配した目でこちらを見ていた。
「お前が一番よく分かってんだろ…今のこのヤバい状況」
「…分かってる」
フェローを育てるしかない、と言っている白石先生。
今の救命は、人を救うのは難しそうだ。
シニアドクターの人にとっても期待されているが、
現実なそんなに甘くないし、全ての知識を持っている訳でもない。
オペだってやったこともないし入ったこともないし吸引、等だってやってない。
凄い未熟者なのに、期待されると余計にいやだ、。
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作者名：し る う ぁ | 作成日時：2022年7月27日 23時
