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一方白石達は
「だから、もう少し言い方があるんじゃないかって言ってるの
あんな言い方して横峯先生が辞めるって言い出したらどうするの」
「あの程度で辞めるなら早い方がいい」
「フェローは大事に育てなきゃいけないの。うちの人手不足を解消するには彼らを1人前にするしかないんだから」
「それで治療が遅れたらどうする。あいつら指導してたので死にましたって患者の家族に説明するのか？」
「じゃあ、初めから葉山先生ぐらいの優秀な若手を連れてきてよ。できないでしょ？救命は今のメンバーでベストを尽くすしかないの。とにかく、そのまま人を突き放すような言い方はやめて」
「俺は頼まれて救命に来ただけだ。それに、あいつもまだまだだろ。」
「はぁ、、」
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藍沢が横峯に胸腔ドレーンの挿入を指導している。
「何を躊躇している。肋間の上で思い切って開け。何度もやれば出血が増えるだけだ」
「は、はい」
しかし、極度の緊張で横峯の手は上手く動かない。
「早くしろ」
「あ、…」
「おみごと。皮下組織に命中だ」
「すみません、できません」
「現場でもそうやってサジを投げるのか。ドクターヘリでは医者お前1人だ。隣にいちいち教えてくれる指導医はいない
しかも現場の患者はたいてい状態が悪い。お前が失敗すれば患者は死ぬし、何もしなくても死ぬ」
「や…やります」
見ているだけの灰谷が何故か反射的にえずいてしまう。
「ちょ…大丈夫よ、あなたに言ってるわけじゃないから。深呼吸して」
その更に横にいて指導していた藤川が葉山に話しかける。
「なんかあっち凄いことになってんな」
『そうですね
冴島さん、これお願いします』
「はい」
「葉山も、分かんないことあったらあぁならないで聞いてこいよ？指導してやるから、な」
そう言いながら藤川は笑う。
「指導されるのは貴方の方でしょ？余計なこと言わないでいいから」
「はい」
『、笑』
葉山は鼻で笑う。
その時、HCUに怒鳴り声が響いた。
「絶対に無理だ！p」
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作者名：し る う ぁ | 作成日時：2022年7月27日 23時
