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side貴方
「(赤井さんもこんな顔で笑うんだ…)」
余程ツボに入ったのか、未だ肩を震わして笑い続ける彼の顔を見てそんな事を思う。
もっと近くで見たくて無意識に頰へ手を伸ばし触れてみたらその笑みはピタッと止まってしまい、何故だか悲しくなった。
「………何だ。おねだりか?」
「え⁉や、ち、違います…‼ただ、赤井さんの笑ってる顔が……」
「顔が…?何か変だったか?」
「いえ、その…す、素敵だなって、思いまして…」
「惚れたか」
「っえ…⁉」
「図星、と取っていいなその反応は」
表情に出すぎだ、とまた笑う彼に、悔しくもどこかくすぐったい気持ちになる。
_____確かに、この笑顔は好きかもしれない
普段は意地悪な顔ばかりしているからか破壊力は凄くて、きゅぅ…と心臓が掴まれた気分だ。
しばらくすると笑いは収まったのか、ふぅ、と息を吐き出した彼はまるでスイッチがあるかのように甘い顔へ変わり____...
「本当に愛らしいな、お前は」
ありえない程の色気を含んだ声で囁かれ、身体が一気に熱を持つ。
跳ねた瞬間を見逃さなかった赤井さんはシーツと腰が離れた所に手を差し込み、するりと服の中に手を入れいやらしく撫でてきた。
焦らすように腰を行き交いする手に身体からはどんどん力が抜けていく。
「ゃ…っ、赤井、さん…‼」
「そうだ、もっと浮かせろ。その方が撫でやすい」
「な、撫でなくて、いいんです…っぁ、んッ!!」
「なら下げればいいだろう?どんどん浮かしているのはお前だ」
「だ、って、あか、いさん、がぁ…っ」
「素直に言え。気持ちいいと」
意に反して浮いていく私の腰を支えながらのしかかってきた赤井さん。
もう片方の手も背に回り、上下に這う。
近付いた端正な顔は耳に寄り、熱い吐息を吹きかけながら音を立てて舌が動く。
「(む、り…‼こんなの、身体、変になっちゃう…‼)」
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かっぱの子(プロフ) - 架印靴気» 以後このような事がないよう理解を深めお話を書いていきたいと思っております。大変恐縮ですが、今回は暖かい目で見ていただけますと幸いです。 (2021年4月17日 2時) (レス) id: 7fb8980516 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 架印靴気» ご指摘ありがとうございます…!これは本当に申し訳ございませんが、当時まじっく快斗の方を読んでおらず、誤った認識のままお話を書いてしまいました。きちんとお詫びが出来ておらず申し訳ございません。 (2021年4月17日 2時) (レス) id: 7fb8980516 (このIDを非表示/違反報告)
架印(プロフ) - まじっく快斗で明かされているのですが、快斗くんは大の魚嫌い。【活きている魚は見ただけでギョギョーッ!!と悲鳴を上げるし、魚料理にはドン引きするレベル】なので、91話の水族館でのデートは無理なんじゃないかと…。 (2021年2月16日 16時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
哀歌 - 私はフラグありがいいです!赤井さんと安室さんの色気にはかないませんから! (2018年8月4日 17時) (レス) id: 120ea46722 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます!!作者も散々悩んで、皆様からの暖かいコメントに甘えさせて頂く事にしました!明日続編をお作りしますので、これからもどうぞよろしくお願い致します!! (2018年5月26日 20時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年11月6日 20時