逃げる ページ8
バンッ！バンッ！
二人が走ったと同時に、また銃声が聞こえる。
岡「こっちだ！」
急いで今いる部屋から出る。
隣の部屋も同じくパソコンが沢山あった。
そのままこの部屋を突っ切ろうとする。
が、しかし。
岡「わっ！!」
涼介の前にいた岡本が突然倒れた。
山「岡本さん⁉」
岡本のところに行こうとしたが、涼介は足を止めた。
？「タヒね‼」
どこかで見た事のある顔が、岡本を襲った。
キィーン！
岡「お前らか！」
辛うじてナイフをイスで受け止めた岡本さんは、体制を立て直した。
山「あ！こいつ！あの時の仮面の！」
？「ヤァお久しぶり」
仮面を被った黒づくめの男は、涼介に向かってナイフを振った。
岡「涼介君！これ持って！」
そう言って岡本は涼介に黒い棒を投げた。
山「わっ！なんですか？これ」
岡「なんかあったらこれでどうにかして！」
山「どうにかって....」
岡本さんがくれた棒は、意外と軽く、その割に頑丈そうな感じだった。
岡「よし、どうにかして逃げるぞ」
？「フッ出来るかな？」
その声を合図に仮面の男と岡本との乱闘が始まった。
岡本は、どこからかか取り出したナイフで攻撃を受け止め、少しずつ逃口に向かっていた。
涼介はと言うと、二人の乱闘を避け、岡本から貰った棒をしっかりと握り締めていた。
その後、岡本が逃口に向かっているのに気付き、周りをキョロキョロしながらゆっくりと逃口に向かった。
山「意外に岡本さん強いなぁ」
岡本は仮面の男の攻撃を華麗に避け、確実に追い込んでいた。
岡「よし！このまま逃げるぞ！走れ！」
涼介はその言葉を聞き、一目散に逃口に向かって走った。
山「わっ！」
ドアノブに手が届く直前で、涼介は突然自分の身体が宙に浮くのを感じた。
その後地面に叩きつけたれ、とっさに黒い棒を握り締め、前を向いた。
山「え？こんなにいるの....」
涼介の前には仮面の男が3人もいた。
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作者名：甘菓子 | 作成日時：2016年9月14日 20時
