【JO1】chocolate ×Syoya× (ページ27)

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翔「めっちゃ、難しい顔してるけど
大丈夫なの？(笑)」

「ここってさ…」

翔「どこ？これは…」

「あ、ありがとう！」

翔「いいえ」

俺的には結構、大胆なこと言ったんだけど…
本当にこれで良かったのかな？

ふと時計を見ると結果良い時間で。

翔「俺、そろそろ帰ろうかな」

「あっもうこんな時間？！」

翔「遅くまでごめんね」

「ううん。楽しかったし課題もありがとう」

翔「…じゃあまた」

「また…」

玄関に向かうと後ろをついてくるA。

翔「ご飯もめっちゃ美味しかった(笑)」

「良かった(笑)」

翔「…明日も一緒に行こ？」

「うん、行く」

翔「じゃあまた今日と同じ時間で」

「わかった」

どうしてもこのまま帰るのは嫌で。

少しでも意識して欲しかったのもあって

翔「…もう少しだけ」

自分の腕の中にAを包む。

彼女の香りに胸は高鳴るばかりで

翔「じゃ！」

「あっうん」

玄関を出て自分の後ろで閉まる扉。

一気に緊張やら色んなものから解放された気がした。

翔「本当何やってんの、俺」

思わず出る独り言。

何気なく振り返ると見えるベランダ…

翔「…もう。本当になんなの(笑)」

彼女には聞こえない独り言は夜へと消えていく。

月明かりに浮かぶ彼女は
手を振っていた。