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ヨルが初等教育場に入り、家から離れて寮で過ごし初めて5年経った頃、妹も初等教育場に入学。寮内でも姉妹で仲良く過ごすことは少なくなかった。それからちょうど1年が経った頃、寮にヨル宛に手紙が届く。
それは父と母が行方不明になり、亡くなった可能性があるという知らせだった。動揺で頭が回らず放心していた。そんな時、部屋に妹が訪れる。ヨルはその手紙を咄嗟に隠した。「どうしたの？」と聞く妹にヨルは「いや、何でもないよ。」と答えた。父と母のことを隠した理由は分からない。妹を悲しませたくなかった、何より、自分が事実を受け入れられなかった。隠したまま後から言った方が妹が悲しむのは分かっていたのに。可能性があると言うだけで、確定ではない、生きている可能性もあると自分に言い聞かせていた。結局、自分の身の保身しか頭には無かったのだ。
それからはヨルと妹2人で暮らしていくにはどうしたらいいのかを考え続けた。父と母が残してくれたお金もあったが、それだけでは妹を1人前にする自信がなかった。そんなヨルに思いついたのは、昔、憧れの存在だった才人に本当になること。成長していく中で薄れゆく憧れだった。現実的に考えてなれる確率は低い。ヨルは特別頭がいい訳でもなかった。
それでも、それに縋る仕方なかった。
妹を育てるために、私が生きていくために。
結局、統一テストでは才人になることは出来ず、予備軍の昇華隊に配属されて働くことになった。裏図書館を燃やす度に父の顔が過って最初はまともに仕事も出来なかったが、2年目あたりからは吹っ切れたのか、仕事も人並みにこなせるようになっていた。その頃のヨルには両親よりも妹が大切だったからだろう。妹を養うために必死に働いて、お金を稼いだ。妹が何不自由なく暮らして行けるように。これからも幸せだと笑ってくれるように。
妹は統一テストで結果を残すことが出来ず、初等教育場を出てから2人で暮らすことになった。妹には父と母は長期の仕事で遠いところに行ったと嘘をつき続けた。嘘ばかりの生活だったが、それでもヨルにとっては幸せな時間だった。ヨルが帰った時にはもぬけの殻となっていた寂れた家で、いつかまた父と母が戻ってきてくれると信じて2人で待っていた。
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和椛 湊(プロフ) - 林檎飴さん» 了解致しました！お手数をおかけ致します…！ (2020年7月14日 21時) (
レス) id: 4b9dcac783 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴(プロフ) - 和椛 湊さん» わかりました！では、私がボードの方にお伺いしますね！ (2020年7月14日 21時) (レス) id: dc13a83d8d (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊(プロフ) - 林檎飴さん» はじめまして！お声かけありがとうございます。ぜひぜひ組ませていただきたいです…！ここではチャットになってしまうので、林林檎さんのボードか私のボードで相談しませんか？ (2020年7月14日 21時) (レス) id: 4b9dcac783 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴(プロフ) - こんばんは。アキノ班、ミズシマ シズクで参加している林檎飴と申します。よろしければ関係を結んで頂けませんか？ (2020年7月13日 22時) (レス) id: f152a83cb2 (このIDを非表示/違反報告)
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