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学ランやら法被やらに着飾った各団の演舞。
青、黄、桃、緑、の団が次々と披露していく中、
やっぱり皆の本命は決まっているようで。
待ちわびるかのように、そわそわしている。
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「ねえ、赤団まだ?!」
「確かトリだよ!」
「…あ、来た!!」
一際大歓声が湧き上がると、赤団がグラウンドに立つ。
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ああしてると…さっき一緒にいた人とは思えないな。
大ちゃん先輩が手を振りながらやってくる。
カレン「さすが赤団だね。」
A「うん…」
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真っ黒な学ランに赤い鉢巻。
涼介と大ちゃん先輩が筆頭となってアクロバティックな演舞が行われる。
これに関しては点数は設けられていないけど、もし点数なんかつけようもんなら赤団の一人勝ち。
A「ほんとすごいね。」
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演舞を区切りに昼休憩が挟まれた。
「頼むぞ裕翔!」
「アンカー中島!!」
裕翔「やめろよ、プレッシャー。(笑)」
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教室内では次のリレーの話で盛り上がっていた。
カレン「リレーは予選勝ち抜かなきゃいけないんだね。」
A「ねー。大変。」
もちろん、私はリレーなんて大それた競技に出るはずもないので、気楽だけど。
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正午を過ぎると日照りが強くなった。
リレーはバトンミスが起きたけど、なんとか予選は突破した。
喜んでいるうちに、2年のリレーは終わり、3年生のリレーが始まっている。
パンッ…!とピストルの音が鳴り響いた。
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スターターの1番は大ちゃん先輩で、ぶっちぎりの速さでバトンを繋げた。
裕翔「あの先輩足速いんだね。」
侑李「え?見てなかった、誰?」
A「大ちゃん先輩だよ。ほら、赤団の。」
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放送部の実況アナウンスが流れる。
いちばんにバトンが渡ったのは赤団の涼介だ。
体育祭なんて…
みたいな感じだと思ってたから、驚いた。
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A「…かっこいい……」
思わず漏れた私の声なんて周りの女の子の声で掻き消してくれただろう。
トップでゴールテープを切った涼介がクラスメイトと話している。
裕翔「……。」
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めがねっこ(プロフ) - 次から次へと…主人公ちゃんの入院中のことも気になりますが何より伊樹先輩が涼介くんに何を言ったのかも気になる…お見舞いに来なかったのもなにか関係あるのかなあなんて1人でもやもやしてます(笑)あと裕翔くんも何か言いかけた…気になりすぎます!! (2017年11月3日 1時) (レス) id: f984b0844c (このIDを非表示/違反報告)
すけさん。(プロフ) - 気になる気になる。入院している間に何が起こってたの?!!模試頑張ってください!^ ^ (2017年11月3日 0時) (レス) id: 030895ae91 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 輝莉花さん» コメントありがとうございます! 頑張ります! (2017年11月2日 17時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきえさん» ありがとうございます! (2017年11月2日 17時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
輝莉花(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!無理せずつ頑張ってなください! (2017年11月1日 17時) (レス) id: efaf790b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2017年9月2日 9時