イン・ザ・ショコラ 5th *Ryosuke.Y*

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あれから必死になって勉強して、


お風呂掃除も洗濯も頑張ってこなして、


結果は赤点なんて勿論なく、平均点越えで。


やっぱり後に楽しみがあると頑張れるのは本当なのかも。

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返ってきた個票は普通親に見せるもんだと思うんだけど。


涼介の部屋にノック無しで入ってバン！と机に叩きつけた。


涼介「…なに？」


A「見て！」

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1学期で果たせなかった20番以内に入るって言う涼介との約束。


A「18位！」


ギリギリだな。とか言われそうだけど！


A「すごくない？！」

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涼介「へえ。頑張ったじゃん。」


A「！！」


褒めた！涼介が褒めてくれた…！頑張ってよかった！


A「でしょ？！」

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涼介「俺一日暇なの明日しかねえんだけど。」


A「あ。うん。私も明日がいい。」


よかった。約束忘れられてなかった。


涼介「どこ行きたいんだっけ？」

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A「えっと…海の方にある水族館…」


涼介「…却下。」


A「え！なんで？！」


割と即答だったよねくらいの速さの返答だったんだけど。

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涼介「単純に嫌だ。」


A「理由になってない！」


涼介「理由？遠いし高いし魚が好きじゃない。」


ひどい！人間じゃない！悪魔だ！！！

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一体私はなんのために頑張ってきたの…！？


A「約束と違うじゃん！」


涼介「水族館に行く約束はしてねえよ。」


A「うっ、…」

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そうだけどっ…！でも…私だって…！


あの友達みたいなカップルがやることしたかったのに…！


お願い！って懇願したら許可してくれるかな？


涼介「しねえよ。」

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A「なんも言ってない！」


もう！せっかく水族館行けると思ってたのに。


そこしか考えてなかったからほかのとこなんてどーでもいいし。


A「どうしても行きたくないの？」

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…まあ返事をしてくれないのが返事だろう。


A「…連れてけよバカりょーすけ。」


涼介「おい、聞こえてんぞ。」

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