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ジャリ、と石を踏む音に顔を上げれば涼介が立っていた。
泣きそうな顔を必死に隠すように下を向いた。
伊樹「涼介っ…！急にこの子がっ…！」
縋り付くように先輩が涼介の腕をとった。
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え？違う…そんなことしてない。
でも今顔上げたら絶対涙が落ちる気がして。
伊樹「いきなり掴みかかってきてっ…！」
涼介「は？後輩いじめんなよ。」
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伊樹「……あっそう。つまんない。戻るわ。」
…なんで来たの。伊樹先輩を探しに来たの？なんで？…もうわけわかんないよ。
踵を返した先輩を追いかけるように涼介の足も動いた。
伊樹「慰めてあげれば？可愛い彼女が泣いてるんだから。」
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涼介「は…？」
今は一緒にどっかいってほしかったよ。
泣いてないし。泣きそうなだけだし。
そんなの涼介にバレたくなかったし。
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A「泣いてないから。」
涼介「なんか言われたの。」
A「別に。」
言ったところで私の性格の悪さがバレちゃうだけだし。
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涼介「別に、って顔してねえじゃん。」
捕まった腕に逃れることができなくなった。
A「いいよもう。」
言ったら嫌うんじゃないの？こんな嫌な奴なんだって絶対思うじゃん。
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なんであのとき伊樹先輩を助けたの？って。
なんで伊樹先輩を追いかけようとするの？って。
…ほんとは伊樹先輩が好きなの？
なんて言ったら、嫌われちゃうかもしれないじゃん。…そんなのやだ。
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A「なんでもないから。」
はあ、とため息がこぼれた。
…呆れてる？怒った？嫌になった…？
涼介「…言いたくないならいいよ。」
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後頭部が引き寄せられてポス、とワイシャツにくっ付いた。
A「え…なに…」
涼介「なに言われたか知らねえけど…」
涼介のキツすぎる香水が鼻腔を擽る。
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涼介「んなくだらないことで嫌いになったりしねえから。」
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めがねっこ(プロフ) - 次から次へと…主人公ちゃんの入院中のことも気になりますが何より伊樹先輩が涼介くんに何を言ったのかも気になる…お見舞いに来なかったのもなにか関係あるのかなあなんて１人でもやもやしてます(笑)あと裕翔くんも何か言いかけた…気になりすぎます！！ (2017年11月3日 1時) (
レス) id: f984b0844c (このIDを非表示/違反報告)
すけさん。(プロフ) - 気になる気になる。入院している間に何が起こってたの？！！模試頑張ってください！^ ^ (2017年11月3日 0時) (レス) id: 030895ae91 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 輝莉花さん» コメントありがとうございます！ 頑張ります！ (2017年11月2日 17時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきえさん» ありがとうございます！ (2017年11月2日 17時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
輝莉花(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！無理せずつ頑張ってなください！ (2017年11月1日 17時) (レス) id: efaf790b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2017年9月2日 9時
