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【紅野の襲撃編】13 ページ32

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後ろから卑怯な手をつかうことを知っていて、三橋くんたちに何にも教えてあげられないなんて……………




物陰に隠れて二人を待つ私は
どうにかできないものかと考える。




そうこうしているうちに
三橋くんと伊藤くんは本当にやってきた。





手にしていた木材を握りしめる紅野さんたちは、ゆっくりと彼らに近づいていく。




もう、どうにでもなれ……………





その気持ちでいっぱいで






私は







間に飛び込んだ








ガツンと一発…………
襲ってくる痛み






頭を思い切り、それも木材で殴られるってこんなに痛いんだ………




そう思う余裕が少しだけあったことに自分でもびっくり。






紅野「A、ちゃん………?」





あきらかに動揺した紅野さん。



それはそうだろうな……
まさか、飛び込んでくるとは思ってもみなかっただろうし





力なく、地面に倒れると





伊藤「Aちゃん!!!?」


三橋「テメェら何やってくれてんだ!!」



状況をようやく理解した二人は怒りを露にした。



意識がだんだん薄れていく。






頭から流れてきた血が目に入って酷く痛かった。よく見えない…………








でも、そんな中で
はっきり誰だかわかる人影を見つけた。




紅野さんたちの後ろ




大勢の開久の生徒たちと
何やらボコボコにされたゴローさん。




そして









相良「…………んだよ、この状況」





私を見つけて

かけよってくる相良くんの姿。








優しいぬくもりを感じて
気づけば相良くんが私を抱きかかえてくれていた。





相良「クソ野郎が…………ぜってぇ許さねぇ」



『よかった、相良くん、無事……で』



よかった。


本当に。





その言葉を最後に

私はゆっくりと意識を手放した。




相良「Aっ!!!」




悲痛な相良くんの声が聞こえた

笑顔をつくって、安心させてあげたかったけど………やっぱり無理だった。





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もち - この作品しゅき…いつも癒しをありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: a39dedaf45 (このIDを非表示/違反報告)
線。(プロフ) - ゆっちゃんさん» こちらこそリクエストありがとうございました(^^)喜んでいただけて本当に嬉しいです!!期末テスト頑張ってください!!ゆっちゃんさんが頑張れるように私も更新頑張ります!これからもよろしくお願いいたします!! (2018年11月24日 9時) (レス) id: fed7386e47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - リクエストの文化祭編作って頂きありがとうございます!ニヤケが止まりませんでした!水曜日、期末のテストなんで線。さんの小説を見ながら勉強頑張ります! (2018年11月24日 7時) (レス) id: 833c1dc268 (このIDを非表示/違反報告)
線。(プロフ) - あのさん» お久しぶりです!突然、すみません……!リクエストいただいていたクリスマスのお話を書き上げることができました!しかし、小説を作るにあたっての都合によりクリスマスシーズンでの公開を予定しています!申し訳ないです。。遅くなりますがお待ち頂けると幸いです!! (2018年11月24日 3時) (レス) id: fed7386e47 (このIDを非表示/違反報告)
線。(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます!!リクエストに沿っているのでシリアス展開が意外と多いかもしれません!書くのがとても楽しいです。これからもよろしくお願いいたします(^^) (2018年11月24日 1時) (レス) id: fed7386e47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:線。 x他1人 | 作成日時:2018年11月17日 20時

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