守りたいが故に狂犬。2【今日から俺は!!】

【ストーカー編】1 ページ11

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最近、毎日下駄箱にお手紙が入っている。



三橋「Aちゃん、なにしてんの？」

理子「あら、それってラブレター？」




下駄箱の前に佇む私を不思議に思った二人が

何を見ているのかと覗いてくる。





理子「"僕はあなたに毎日幸せをもらっています"って、これだけ？」


三橋「なんじゃこれ！こわっ！こっわ！！呪いのビデオならぬ呪いの手紙じゃねぇか！！」


理子「さんちゃん！そんなAが不安がるようなこと、言わないの！たしかにちょっと怖いけど！」




うん、三橋くんも
それを止める理子ちゃんも
私を不安がらせる単語を口にしすぎだよ。




『それがね、この手紙、今日が初めてじゃないの。』




きょとん、とした顔を浮かべる二人に

私は鞄から今までの手紙を取り出した。




三橋「いや、多っ！！
ってか、保管してんの！？その鞄に！？」


『だって！どこに捨てればいいかも分からないじゃん！』


理子「内容は？」




内容は毎回、微妙に違う。




"僕はあなたを見ています"


"僕はあなたの笑顔が大好きです"


"僕の存在をあなたに知ってほしい"




僕、僕、僕。

ちょっとうるさい。




理子「でも、これってストーカーの始まりかもしれないわ。さんちゃん、これからもAの護衛をしてね。」



ストーカーのはじまり！？

やだやだ、何言ってるの理子ちゃん。




三橋「俺が護衛なんかせずとも

狂犬がワンワン番犬の役割してますよ。」




半ば、膨れっ面でそう言った三橋くん。

何かと相良くんが気にいらないらしいが

その姿はとても可愛らしかった。





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