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【恋の強敵!編】2 ページ2

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男は女の涙に弱いのは本当だった。

と、いうより半ば強引に泣き落とした柚子ちゃんはそのまま相良くんと喫茶店へ入っていった。



私はというと、完全に出るタイミングを失ってしまって………

後ろからバレないようについてきた。




喫茶店の中まで入る勇気はなく
入った二人の背中を見送って、大きくため息。




なんだかフラフラする。

大きな石が頭に落ちてきたみたいに。

それほど、ショックだった。





だって、相良くんが私以外の女の子と喫茶店……………



いやまて、今私特大ブーメランだ。



私だって、偶然だったとはいえ
三橋くんと二人で喫茶店でパフェ食べてたじゃないか。

(詳しくは1話の【妬いたモチ編】をご覧下さい)




今日のところは帰ろう。

そして明日、ちゃんと聞きにいこう。



何にも彼の口から聞かずに

あれこれ決めつけるのもどうかと思って

今日はそのまま帰ることにした。




.





そして翌日________________





今度は開久まで行くまでもなく

それを商店街で目にしてしまった。




『…………ちょっとこれは許せないもん』




相良くんと柚子ちゃんが
二人並んで商店街を歩いていた。


手こそ繋いでいないものの
柚子ちゃんは心底嬉しそうに相良くんに話しかけている。



昨日に引き続き、今日はこれときた。



聞くまでもなく、怒ってもいいんじゃない??






『相良くん。』





横から彼の名前を呼べば

すぐさま振り向いた相良くん。



特に焦った様子も

やべっ、みたいな表情も浮かべなかったため

浮気でないことは確かだった。





相良「A!」




無邪気な笑顔の相良くんは
私の名前を嬉しそうに呼ぶ。


それだけで、許しちゃいそうになる
緩んじゃいそうになる頬を必死に阻止。




柚子「相良さん、その子………誰ですか?」



いや、こっちのセリフじゃボケぇ!!

ムッとした感情が沸いてきて



『あなたこそ誰ですか。』



思いっきし怒りをこめて聞いてみた。




柚子「え〜、なんでそんなに怒ってるんですか?彼女でもあるまいし…………」



相良「いや、彼女だ。
Aは俺の自慢の彼女だ。可愛いだろ?」



即答。
相良くん、即答。お見事だった。


柚子ちゃんの口はポカーンとあいている。




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もち - この作品しゅき…いつも癒しをありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: a39dedaf45 (このIDを非表示/違反報告)
線。(プロフ) - ゆっちゃんさん» こちらこそリクエストありがとうございました(^^)喜んでいただけて本当に嬉しいです!!期末テスト頑張ってください!!ゆっちゃんさんが頑張れるように私も更新頑張ります!これからもよろしくお願いいたします!! (2018年11月24日 9時) (レス) id: fed7386e47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - リクエストの文化祭編作って頂きありがとうございます!ニヤケが止まりませんでした!水曜日、期末のテストなんで線。さんの小説を見ながら勉強頑張ります! (2018年11月24日 7時) (レス) id: 833c1dc268 (このIDを非表示/違反報告)
線。(プロフ) - あのさん» お久しぶりです!突然、すみません……!リクエストいただいていたクリスマスのお話を書き上げることができました!しかし、小説を作るにあたっての都合によりクリスマスシーズンでの公開を予定しています!申し訳ないです。。遅くなりますがお待ち頂けると幸いです!! (2018年11月24日 3時) (レス) id: fed7386e47 (このIDを非表示/違反報告)
線。(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます!!リクエストに沿っているのでシリアス展開が意外と多いかもしれません!書くのがとても楽しいです。これからもよろしくお願いいたします(^^) (2018年11月24日 1時) (レス) id: fed7386e47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:線。 x他1人 | 作成日時:2018年11月17日 20時

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