E組だって空を見る【暗殺教室】 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:29,759 hit

05 ページ5

.

私は茅野さんたちと教室に入ったが反応はまちまちだった。

季節外れのサンタさんが来た時と同じ反応。
口はぱっくり空いていた。

「こんにちは、今日からE組になった空木七瀬です」

とりあえず、挨拶。
すると気が抜けたようにそれぞれが自己紹介をしてくれる。

E組なんてみんな腐ったような顔をしていると思えば
意外とみんな和やかだ。

それに教室は割と普通。
普通じゃないものといえばロッカーから顔を覗かせる物騒な銃器と下品な男子。

「おはよー殺せんせー」

そして担任。

黄色くてタコみたいでどう頑張っても人には見えない担任。
何で呑気にもおはようございますと挨拶をしているのだろう。

「おや、空木さんもう登校していたのですね。感心です」

ヌルフフフとへんてこな笑い声を出しながら
にやにやと触手を叩く。

正直、たこはあまり好きじゃないから気持ち悪いとも思った。

「私クラス委員の片岡メグ、よろしくね
それと……」

彼女は少し口ごもりながら物騒なものを私に突き出す。

「これって」

「うちのクラスちょっと変わってて、説明とかなかった？」

「うん、全く」

「やっぱりそうよね、
殺せんせー見た時の目がやばかったもん」

「にゅや！？
私ってそんなに気持ち悪いですか！？」

いまいち状況が掴めていない私の停止した思考回路を無視してホームルームがはじまった。

.