E組だって空を見る【暗殺教室】 (ページ25)

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昼休みにはイトナくんの観察が始まった。

まず初めに、机の上に大量のお菓子を広げて片っ端から口の中に放り込んでいた。
甘党。殺せんせーはその様子を見ながら同じようにお菓子を口に入れる。

「あれ全部一人で食うのかな」

紙パックの緑茶を飲みながらカルマくんはそう私に問いかける。

「さすがに無いでしょ」

もう一度イトナくんに視線を戻すと、今度はグラビア雑誌に熱中している。
それを見て隣で大爆笑しているカルマくん。その理由は殺せんせーの慌てふためく顔だ。

殺せんせーもイトナくんと全く同じグラビアを手に持っている。

「巨乳好きはみんな兄弟だ」

そう騒ぎ出したところでカルマくんは席を立つ。

「どこ行くの？」

「気になんの？」

「質問を質問で返さないでよ」

「気になるなら着いてくれば」

イトナくんも気になるが神出鬼没であるカルマくんが普段いる場所にも興味があった。
私は教室を出ていく彼の足跡をおっていった。

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