E組だって空を見る【暗殺教室】 (ページ11)

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「E組だけ普通車とか差別だよなぁ」

杉野くんが新幹線に乗り込む際にそんなことを言っていた。
確かに、前までA組にいた身としてもそれは納得できる。

学費のは成績が良いものにあてがわれるらしい。

「あれ、七瀬じゃーん、ほんとにE組まで落ちたんだねぇ」

E組になってから1度も顔を合わせることのなかった元クラスメイト。
なんだか見下されているような気分だ。

「うん、本当に私も驚いてる」

けれど嫌な空気を出さずににこりと笑う私は大人だと思った。

「可哀想〜」

「大丈夫だよ、また頑張るから」

そう言って私は自分の座席に座る。
目の前は赤羽くん。頬杖をつきながら窓の外を見つめていた。

私は眠い、と言ってみんながやっているトランプには参加しなかった。

ふと、彼の顔を見ると目線が交わる。
私はすぐに窓の方へ逸らした。

すると今度はカバンが宙に浮いている。

「え、浮いて、は？」

「なんで窓に張り付いてんだよ殺せんせー」

私の心の声を代弁してくれたような渚くんのつっこみ。
それの声で私が今暗殺教室の一員なのだと実感する。

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