〈HQ〉君のチョコレート【赤葦京治】【完結】8

8-7 粒目 ページ7

雀「うーん。やはり、ウチらの見立ては完璧」

白「もぅー！Aちゃん可愛すぎッ！！」

貴「いやこの柄…可愛すぎません…？」






合宿後、バレーとダーツの練習に明け暮れていると

あっという間に花火大会当日になった。

慌てて東京へ来た私は、

早速先輩たちの着せ替え人形の様にされ、

あっという間に浴衣へ着替え終わった。









浴衣は赤地に、

パステルカラーの和風で大きな水玉があしらわれた

なんとも可愛らしい柄。






"大人っぽい"






よくそう言われる私は、

いかにも女の子〜な

可愛らしいデザインは避けてきた。

先輩達は本当に準備が良くて

可愛らしい髪飾りまで用意され

髪も綺麗に束ねてくれた。









白「普段とのギャップ。これは大事だよねぇ。」

雀「Aちゃん、可愛らしいデザインも似合うよー！この浴衣、雪絵と一目惚れしちゃったんだよねー」

貴「慣れなくて恥ずかしいですね…。」









自分では絶対選ばない可愛らしいデザインと

慣れない自分の浴衣姿に恥ずかしいけれど

ここまで丁寧に準備してくれた事は

素直に嬉しかった。









貴「ホント、ありがとうございました」

白「いーのいーの。ウチらも楽しくてやってるんだし。」

雀「楽しみ？花火大会？」

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