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その日は結局、3時間半待った。
あまり詳しい内容は知らされていないであろう紫耀が
申し訳なさそうな顔をして小走りで入ってくる。
紫耀「すみません〜遅くなりました。すみません」
その声を聞いた時には、胸が締め付けられて心拍数も跳ね上がる。
誰かに聞こえてしまいそうなほど高鳴る胸とは反対に、不安の波が押し寄せてくる。
紫耀と別れて、半年以上が経過している現時点で、連絡なんて取っていないし、ましてや直接話すようなことなんてない。
私たちは、何も関係がなかった。
そう装いながら、
A「お願いしま〜す。Aです。」
そう紫耀の後ろ姿に言うと、彼が固まった。
ゆっくりと、紫耀が私の方に振り向く。
笑顔で立つ私の顔をみて、紫耀は
紫耀「よろしく…お願いします」
小さな声で言った。
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作者名：chocolate | 作成日時：2020年7月1日 1時
