Jellyfish【平野紫耀】 (ページ39)

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翌朝、廉が起きる前に仕事に出た。

収録が朝から入っていた。

ちょうど良かった。

このまま廉と同じベッドの上で寝ていたら、きっと心も持っていかれる。

紫耀と、比べているわけではないけれど廉が本当に初めてなのはわかった。

下手だったわけじゃない。

紫耀がスムーズすぎだったんだと思う。

今更そんなことを考えたってしょうがないのに。

私にはもう、関係ないのに。

そう思うけれどやっぱり考えてしまうのは紫耀のことで、

昨日の廉とのことがあったとしても、忘れられなかった。

仕事で、モデルの仕事が決まった。

カップルフォトを撮る企画になっていて、相手の人を探しているとの事だった。

カメラマンさんが、Aちゃんと雰囲気の似ている人がいいなぁ

と言っていたらしく、北村匠海さん、山崎賢人さん、

と、大物芸能人が並ぶ中に永瀬廉の名前も並んでいた。

廉も、有名になったなぁ

としみじみ思う。

私と一緒に大きくなったのに。

こんなに差をつけられてしまったのかと悲しくもなるが、同時に嬉しくも思っていた。