Jellyfish【平野紫耀】 (ページ37)

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いや、求めてたのは私かもしれない。

まだ、高校2年生のくせにふたりとも精一杯背伸びして大人のフリをする。

廉には、私の心の内を全て見抜かれていた。

きっと、体を重ねている時、紫耀とのことを考えてしまっていたのも気づいていると思う。

廉は、なれない手つきでゴムをつけ、ゆっくりと私の中に入ってきた。

久しぶりの感覚と、廉の体温が私を興奮させる。

いつかどこかで聞いたことがある。

好きな人がふたりいて決められない時は、2番目に好きな方を選べ

と。

なぜなら、1番好きな人のことが本当に好きなのならば2番目なんかいないでしょ？

そういうことだと思う。

私の中で気持ちよさそうにゆっくりと動く廉に身を委ねる。

A「廉、ごめんね？｣

衝動的にそう言った。

私の中では、廉に紫耀のことが忘れられてないのにこんなことしちゃってごめんね

そんな意味で私は言った。

だけど、廉は、

廉「後悔してるん？」

こんなことしちゃってごめんね

だけの意味で言ってるんだと思ったらしい。

A「んーん、してないよ。廉のこといっぱい傷つけちゃってごめんね。」

そういう意味での謝罪だよ

とでも言うかのように私はそう廉に言った。

また、廉に嘘をついた。