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あれから、「うん」と言ったことを何度後悔しただろうか。
あの歌番組以降、紫耀からの連絡は一切なかった。
それもそのはず、私たちは別れたから。
なんで振られたのか理由もわからない。
自分の何がいけなかったのだろうか？
振られるのは私ではなくて紫耀ではないのか。
苛立ちさえ覚える。
もう二度と顔も見たくないと思う反面、会いたいと今でも思う。
そんな気持ちに押しつぶされそうで、誰かに助けてもらいたくて私は廉に電話をかけた。
ずるいことをしているのもわかっている、
こうすることで、廉への可能性を消してあげられなくて廉も苦しむことになることもわかっている。
それでも、今の自分を止められなかった。
紫耀と喧嘩をして泣いた夜に、廉へ電話をかけようと思ったが何度も思いとどまった過去があった。
それでも今の自分のは出来なかった。
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作者名：chocolate | 作成日時：2020年7月1日 1時
