Jellyfish【平野紫耀】 (ページ4)

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ダンススクールの帰り道

いつものように3人で仲良く帰っていた。

ダンススクールから紫耀の家が一番近くて

次に私の家

そして、廉の家という順番だった。

だから、紫耀が家に着くと、廉と私のふたりきりになる。

そんな時、決まって廉は紫耀が居たらできないような話をした。

廉「お前さぁ、紫耀のこと好きやろ？」

と、にやにやしながら私に問いかけてきた。

A｢何よ急に、廉まで笑｣

廉「まで？」

A「あ、廉の他にもね、今日言われたの。
紫耀先輩のこと好きでしょ？？？って｣

廉「な？やっぱり！あからさまやったよ、ホンマに笑」

A｢な？って笑
私好きなんて言ってないんですけど～｣

廉｢いーや、俺にはわかる！｣

A「はぁ？笑
あんたは私のなんなのよ笑」

廉「お前のことが好きな奴。」

A「え…」

廉「じゃーなー」

驚いて言葉が出なかった。

廉が私のことを好きなんて、1ミリも思わなかった。

廉は、別れの挨拶を言って私が家の中に入るのを見送らずに、私を置いていくかのように背を向けて自分の家へ歩き出した。

そして、少し思ってしまった。

(これが、紫耀からの言葉だったらいいのにな。)

と。

(こんな私、最悪だ。)

心の中でそう思った。