Jellyfish【平野紫耀】 (ページ27)

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あのあと、すぐに眠りについたのだろう。

気づけばもうすでに朝だった。

目を覚まして時計を見ると、11：32を指していた。

自宅にマネージャーのお迎えが来るのが15：00

まだ時間に余裕があったので忙しくてろくに出来ていなかった家事をしようと思い立った。

掃除をしていると、一枚の写真が出てきた。

ダンススクールの遠征で希望者の中から5人だけ、先生の独断と偏見で選ばれてアメリカに行ったときの写真だった。

その5人の中には、廉と私と紫耀が入っていた。

この遠征をきっかけに私たちは親友のように仲良くなり

強い絆で結ばれている

そう確信していた。

なのに…

恋仲になってしまうと、一気に崩れてしまう。

その崩れる音に気づかなかった私たち、

気付けば、こんな風になって紫耀から離れられなくなっていた。

写真の中の私たちは、今の私たちに相対すように大きな笑顔だった。

涙が止めどなく溢れてくる。

紫耀のことをおもって泣く私を慰めてくれるのは、今回もまた廉だった。