Jellyfish【平野紫耀】 (ページ22)

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廉「なんで？俺といるのそんなにあかん？」

紫耀「そりゃそうだろ、彼氏がいるのに他の男とふたりきりで会って。
Aも、俺が同じことしたらどうなんだよ、嫌な思いするんじゃねーのかよ」

紫耀の言い分もわかる。

でも、一方的に私だけが責められるのは違う。

そう心の中で何度も思ったが、やっぱり紫耀に嫌われたくなくて言えない。

そんな私を廉は守ってくれた。

廉「いや、今の言葉そっくりそのままお前に返すわ
Aの話聞いただけやろ？何をそんなに疑うん？
疑うんやったら、そもそもお前がこいつとの時間を少しでも作ってやってればいいんじゃねーの？
1日10分でも話してやってたか？してないやん。
疲れてるからって避けてたのはお前なのになんで、積極的に行動してたAが怒られてるん？」

私が言いたかったことを、廉は全部言ってくれた。

紫耀「しょうがねーだろ、忙しかったんだから」

廉「忙しかったのは、Aも一緒やん。
それでも時間を作って連絡してたのにお前が冷たく突き放したんやろ？」

紫耀「廉は、なんでそんなにムキになってんの？」

廉「お前が訳分からん理由でAを責めてるからやん」

ふたりはだんだんヒートアップしていった。

涙が溢れた私はふたりを止めることが出来なくて、泣いている私に気づいた廉が、慰めてくれて紫耀と廉の言い合いが終わった。

紫耀「ごめん…」

廉「紫耀も最初から素直になればいいのに笑」

紫耀「おう。廉もごめんな。」

廉「もうええって笑
ふたりとも、仲良くしなさい！」

そう笑顔で私の頭をポンっと大きな手で叩いた。

A「廉、ありがとう…」

廉「もうしつこいって！笑」

廉はどうしてこんなにも協力してくれるんだろう。

私が廉の立場だったらこれは絶好のチャンスと思ってしまうに違いない。

そう思う。

なのに、そんなことをしない廉が不思議でしょうがなかった。

でも、その理由が良い内容であることを私は信じていたい。

そう強く思った。