Jellyfish【平野紫耀】 (ページ21)

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この日を境に、本当に私たちは連絡を取らなくなった。

そして、私は廉と一緒にいることが自然と多くなった。

紫耀のことについてなんでも相談したし、
廉は私の話を頷きながらじっくり聞いてくれる人だったから、私も廉になら自然と全て話すことが出来た。

その事を、紫耀が薄々気づき始めてその事に対して紫耀が良い顔をしていないのは私も気づいている。

だからといって、廉と私はなにかやましいことでもあるような関係じゃなかったし、逆に廉とも距離を置いたらむしろそっちの方が怪しいなと思ったから気にせずに相談して、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。

そして、ある日同じように廉に相談をしていると、紫耀と街中でばったり会った。

紫耀は、驚いたような顔をして

紫耀「なにしてんの？」

そう私たちに聞いてきた。

廉「ん、ただ相談聞いてただけやけど？」

紫耀「へー、俺には相談しないのに？」

嫌味のような感じに紫耀が言う。

廉に対してそう言う態度をとってくる紫耀が私は許せなかった。

廉は、こんな私のことを好きでいてくれた。

告白もしてくれた。

なのに断って、それでも、俺はいつでも相談○○るよ。

そう言って、私を励ましてくれた。

本当なら、廉にとって私がさっきまで話していた内容は1番聞きたくない内容だったと思う。

だけど、それでも嫌な顔ひとつせず、熱心に親身になって聞いてくれる廉の心を傷つけようとする紫耀の態度が理解できなかった。

紫耀だって、廉の気持ちを知っていたはず。

……………なのに。

そう思ってしまう。