Jellyfish【平野紫耀】 (ページ14)

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1時間後、彼は私が送った待ち合わせ場所にやってきた。

廉「おう、待った？」

A「んーん、待ってないよ。」

廉「それ、待ってた時の決まり文句よな笑」

彼は、いつもユーモアの溢れる言葉を私に返してくる。

それに、私はいつも元気をもらっていた。

廉「で？返事は？」

A「普通いきなり本題に入る？笑」

廉「なんで？なんかあかんの？
あんなぁ、俺らがふたりの時は社交辞令なんて要らんねん、だるすぎるやん笑」

A「それもそうだね、軽く行こうか笑」

廉「俺の告白を軽くするな笑」

いつものふたりのテンポが、一瞬戻った気がした。

A「廉…ごめん。
私、廉のこと大好きだけど廉の気持ちには応えられない。
廉の言ってた通り。私は、紫耀のことが好き。」

廉「うん、わかってたよ」

そう優しく笑顔で言ってくれた。

廉「紫耀になら、Aのことを任せられるしな笑」

A「うん、ありがとう」

廉「あ、これを機にめっちゃ気を使う関係とかやめてな？
そんなんほんまだるいから」

そう言って、私に気を使わせまいと廉は大きく笑った。

A「そんなん、当たり前でしょ？
ちゃんと廉には、私のお世話をしてもらわないと私困っちゃうもん笑」

廉「待った、俺、ｱﾝﾀのお世話係になった覚えはないよ？」

A「よろしく頼んだ！お手伝いさん！笑」

(良かった。いつもの私たちに戻った)

そう思った。

私の中で感じている廉の存在の大きさに改めて気づく。

そして、廉とこれからも仲良くいられそうな気がしてほっとした。

だけど、これが私にとっての大誤算だった。