6-4 粒目 赤葦side ページ4
水宮と別れて数時間後
春高予選を控えて休む間があるわけもなく
部活へ向かった。
快晴の空が、昨日の水宮との出来事が
夢であったかの様な錯覚を起こさせる。
木「赤葦ー。来て早々悪いけど、アレ、なんとかして」
赤「木葉さんお疲れ様です。アレ…?」
木葉さんがため息を吐きながら指差す先には
不貞腐れた顔で支柱にもたれ掛かる木兎さんの
姿があった。
赤「まだ練習も始めてないのに、なんであぁなるんですか。」
木「まぁ…楽しい合宿が終わっちまったし………」
、
赤「し…なんです?」
この時点ですごくくだらない理由だが、
木葉さんは言いにくそうに続けた。
木「Aちゃんもいないしな…。」
赤「また…そんな………。」
そんな理由で…口ではそう言いかけたけれど、
ちょうどさっき俺は、
昨日まで水宮が一緒だったのが嘘の様な…
多少の喪失感を感じてた。
木兎さんも同じ様な感覚だろうか。
赤「木兎さん。お疲れ様です。どうしましたか?」
木兎さんの横にしゃがみ込み顔を覗く。
兎「あかーし。いや、なんかしっくり来ないっつーか、なんていうか…。」
見た様子、しょぼくれモードではなさそうで
ホッとした。
練習前からしょぼくれられると先が思いやられる。
赤「木兎さん、水宮の試合はライブ配信されるそうですよ。練習終わったら一緒に見ますか?」
兎「え!そうなの?見たい!」
眉間にシワを寄せていた表情が少し明るくなる。
赤「はい。その前後に時間あれば、自主練だって付き合いますよ。トス、あげます?」
兎「おぉ!赤葦、俺らも負けてらんねぇよな!」
赤「そうですよ。予選も近いんですから。」
おしっ!と気合いを入れ直すような仕草をして、
準備準備と走っていく。
ホント、すぐ上がったり下がったり…。
木「Aちゃんの影響力すげぇな。ウチいる時にマネージャーにすべきだったな。」
赤「そう…ですね。」
俺も、何度もそう思った。
あと、水宮は木兎さんの影響力がすごいと言ったけど
ホント…水宮の影響力だってすごい。
白「ねぇー!Aちゃんのドレス姿すごい可愛いよー!」
木・赤「??」
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chocola ぽんむ(プロフ) - どれみ様 コメントありがとうございます!ドキドキして貰ったところから、だいぶお待たせしてゴメンナサイ。。ここからまた頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年12月26日 21時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
どれみ(プロフ) - 赤葦くん!!もう赤葦くんの告白からドキドキがとまりません。通知が来るたびにやにやしてしまいます!素敵な物語ありがとうございます! (2020年12月21日 19時) (レス) id: d721a38bc3 (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - mamitomami様 いつもありがとうございます!ようやくここまで来ました!そして、敢えてキュンと来ない告白の感じにしました。あかーしらしい気がしたので…。。。いつも嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2020年12月21日 19時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
mamitomami(プロフ) - やっときました。待ってましたこの展開を!!赤葦くんらしい。ぽんむさんのかくハイキューメンバーとても好きです。とてもイメージしやすいです。これからの展開楽しみにしています。頑張ってください。 (2020年12月21日 9時) (レス) id: fb1f5e03e2 (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - え様 ありがとうございます!!!長くなってしまいましたが、最後までなんなくは出来上がってますので、更新スピード不安定ですがよろしくお願いします!コメント凄く嬉しかったです! (2020年12月1日 9時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんむ | 作成日時:2020年11月26日 5時