6-29 粒目 赤葦side ページ29
今度は勢いよく扉を開けたから
びっくりしている木兎さん。
赤「スマホ。ありがとうございました。」
兎「あぁ…。全然いいぞ。ツッキー大丈夫だったか?珍しく慌ててたなぁ。」
赤「えぇ。」
赤「……木兎さん、俺用事できたので、先帰っててもらえますか?」
普段なら自主練終わり
二人でコンビニに寄ったり
途中までは一緒に帰るのが当たり前だった。
木兎さんは一瞬、固まったが
すぐに頷く。
兎「………お…おう…。わかった。」
なんで?どこ行くの?
と、何か聞いてくるかと思ったが
大人しく納得してくれた。
珍しいなと思いながらも、
俺は荷物を持って、先に部室を出ようとする。
赤「じゃあ、すみませんが…お先に失礼します。」
兎「あ、赤葦!」
赤「はい?」
兎「Aに、試合カッコ良かったぞ!またあの姿見せろよ!って言っといてくれる?」
赤「!!」
木兎さんは無邪気な笑顔を見せる。
赤「ふふ…わかりました。伝えときます。」
本当に…こういうところは鋭い。
俺は水宮の元へ。
あのダーツカフェへ走った。
、
、
、
どこかで油断していたんだ。
彼女との距離が縮まった自信があって
彼女の気持ちも多少は自分に向いてる気がして
また夕飯を一緒に食べれるから。と思って
どこかで余裕だと思っていた。
今の関係のままでは、全然ダメなのに。
ちゃんと、"そばにいる"関係でないと
ダメだったんだ。
水宮が突然転校した時の後悔は、
もうしないと決めたはずなのに。
同じ失敗を繰り返しそうだった自分に呆れる。
そして、今更思うのは、
『明日には忘れるから』という条件下で言った言葉
"そばにいるよ"
この言葉だけでも、あの日限定じゃなく
ずっと残しておくべきだった。
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chocola ぽんむ(プロフ) - どれみ様 コメントありがとうございます!ドキドキして貰ったところから、だいぶお待たせしてゴメンナサイ。。ここからまた頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年12月26日 21時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
どれみ(プロフ) - 赤葦くん!!もう赤葦くんの告白からドキドキがとまりません。通知が来るたびにやにやしてしまいます!素敵な物語ありがとうございます! (2020年12月21日 19時) (レス) id: d721a38bc3 (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - mamitomami様 いつもありがとうございます!ようやくここまで来ました!そして、敢えてキュンと来ない告白の感じにしました。あかーしらしい気がしたので…。。。いつも嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2020年12月21日 19時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
mamitomami(プロフ) - やっときました。待ってましたこの展開を!!赤葦くんらしい。ぽんむさんのかくハイキューメンバーとても好きです。とてもイメージしやすいです。これからの展開楽しみにしています。頑張ってください。 (2020年12月21日 9時) (レス) id: fb1f5e03e2 (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - え様 ありがとうございます!!!長くなってしまいましたが、最後までなんなくは出来上がってますので、更新スピード不安定ですがよろしくお願いします!コメント凄く嬉しかったです! (2020年12月1日 9時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんむ | 作成日時:2020年11月26日 5時