〈HQ〉君のチョコレート【赤葦京治】【完結】２

2-5粒目 ページ5

星野の手を水宮から振り払い

水宮の肩を抱き寄せた

戸惑いながらも

水宮は、僕の腕の中に収まっている。





月「星野先輩。悪いんですが、これ、僕のなので。気安く触らないでもらえます？」



貴「ちょっ！月島…『黙ってて。』




星「お前、ただの後輩なんだろ？何様だ『今は…』

月「今は…です。









彼氏になるのは僕なので。」









腕の中で完全に固まった水宮。

僕はニヤリと微笑みかけて、水宮の顔を覗き込む。




月「ね…？









A。」




貴「………！！」

顔を赤くして固まる水宮。




少し怒っている様子だが、

その表情にたまらない憂鬱感を感じる




月「それに、星野先輩…
嫌がってる女子の手掴んでどこか連れてこうとするなんて…」

水宮を離し、僕の後ろへ隠す。




月「そんな噂流れたら…一瞬で広がるでしょうね。
モテモテの星野先輩ですから…簡単でしょうね。」

星「っ！！」





星野は僕と水宮を睨みつけ





星「別に…お前にこだわらなくても、女になんて困ってねーから良いよ…。勝手にやってろ。」

言い捨てて去ろうとする。




月「もう…勝手に近づかせませんから。」

星野は一切反応する事なく去って行った。

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