噛み合わない話 ページ45
昼過ぎ。
DC「随分楽しそうだな。」
テミンと笑い合うAを医者が訪ねた時の事。
テミンは医者に小さく頭を下げる。
TM「僕、ちょっと飲み物買ってくる。」
「うん。気を付けて。」
TM「病院の中だよ？」
「迷子になるかもしれないでしょ？」
TM「ならないよ…子供じゃないんだから…。」
そんなやりとりをしてICUを出て行くテミン。
医者は点滴の様子を確認するとベッドの脇に立った。
DC「頭痛は？」
「ありません。」
DC「手足のしびれとか、吐き気は？」
「大丈夫です。」
ハッキリした受け答えにホッとした医者。
「私、入院とか初めてなんです。頑丈だったから。」
DC「休めって神様が言ってたんだな。」
「でも入院もいいかも。」
DC「どうして？退屈だろ？」
「私がここにいると、テミンがずっと傍にいてくれるから。」
嬉しそうに笑う。
DC「退院したらいてくれないのかい？」
「忙しい人だから…。いつも色んな国に行ってて、仕事も朝から晩までしてて。」
DC「SHINeeなんだから仕方ない。」
「え？違いますよ。SUPERJUNIORですよ。」
小さな違和感。
DC「SUPERJUNIORはキミを抱えて飛び込んできた彼だろ？」
「そっか…飛び込んで来たんだ…。心配かけちゃったな…。」
胸に当てた手をもう片方の手でギュッと握った。
DC「キミが眠っている間も、ドンヘくんは毎日来て話しかけていたよ。」
「え………？」
DC「どうした？」
「ドンへ……くん…って…？」
DC「キミを抱えて飛び込んで来たのはドンへくんだ。SUPERJUNIORだろ？」
かみ合わない話。
Aは悩むように顔をしかめた。
「ドンへ……？」
そう言えばテミンも…
"A…分からないの…？ドンへヒョンだよ…？"
って…
ドンヘ……？
ドンヘって……誰…？
枕元に立っていたあの人の事…
あの人は誰…？
私はあの人を知ってる…
知ってる…？
あの匂いを知ってる…
知ってる…？
自問自答し出したら止まらない頭の中。
答えより疑問の方が大きくなると痛くなり出す頭。
傷のある場所に手を当てて、頭をもたげる。
そこへ戻って来たテミン。
TM「A！？」
手にしていたペットボトルをベッドに放るとAに駆け寄った。
TM「A！頭痛いの！？」
「大……丈夫……。」
弱々しくも微笑んで見せた。
ドンヘ…
ドンヘって…？
誰なの…？
ダメ…頭が痛い…
分からない…
Aは目を閉じて深呼吸した。
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ゆちょみん(プロフ) - あやさん» 気持ちが高まっていく感じが自分でも好きです。なのに突然辛くてみたいな。お話の中だからこそっていうのもありますよね。実は次回作ももう書いてます。まずはこの切ない恋の行方を完結させますのでどうぞ最後までお付き合い下さいませ^^ (2017年3月1日 20時) (
レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みきさん» 油断大敵です！(笑 でも楽しんでくださっていて本当に憂いしいです^^ (2017年3月1日 20時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - こんにちは、いつものゆちょみんWorld！！はぁもう、きゅんとなって、シクシクして、このアップダウン大好きです。早くドンヘの胸に戻って欲しいなぁと思いつつもお話が終わってしまうのは寂しいので、それまで堪能させて頂きます♪ (2017年3月1日 18時) (レス) id: 152a7803ba (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ゆちょみんさん» 最近のお話は幸せな展開が多かったので油断してました〜涙 気長にいつまでも待ちます！ (2017年2月27日 21時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みきさん» 私のお話はいつもこんな遠回りを繰り返してます。ハラハラしてください！続きはまた明日^^ いつもコメント感謝です！ (2017年2月27日 0時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年2月25日 20時
