最後のチャンス ページ7
ホテルに戻って来たウニョクたち。
帰りのタクシーの中では誰も口をきかなかった。
トボトボと肩を落とすように廊下を歩いてくる。
すると前からマネージャーの姿。
ﾏﾈ「なんだお前ら。どこ行ってた？」
SM「散歩。」
SW「じゃ、また明日。」
ソンミンとシウォンはサラッとマネージャーを交わして自分の部屋に入っていく。
部屋の扉の前に取り残されたウニョク。
マネージャーは手帳を開くと、細長い封筒を差し出してきた。
ﾏﾈ「これ。ドンへに渡してくれ。」
EH「え…何…これ？」
ﾏﾈ「今日のリハ中に俺の所に来てなぁ…。」
"週明け、帰国する飛行機のチケットを1枚取って欲しい…"
ﾏﾈ「そう言ってきたからホテルに頼んで取ってもらったんだ。」
中身を覗くと韓国行のチケットが1枚。
ドンへ…
Aの為に…
思わず歪めてしまった顔。
ﾏﾈ「明日はライブなんだから、散歩もいいが早く寝ろよ。」
EH「うん…。」
ﾏﾈ「おいおい…。そんな顔でステージに立ってくれるな？」
EH「分かってるよ…。」
ウニョクはマネージャーの顔も見ず部屋に入った。
扉に寄り掛かってチケットの入った封筒を見つめる。
A…
俺は信じてるよ…
Aだって…
日本での生活に欠けてしまったドンへを…
本当は取り戻したいって…
何度も心の中でそう言い聞かせる。
DH「ヒョクか？」
部屋の中からドンへの声。
EH「ただいま。」
浮かない顔を引っ込めて笑顔を見せた。
DH「お前どこ行ってたんだよ…。ソンミンヒョンとシウォナも…。」
EH「え…あー…えーと…ヒョンに連れられて散歩に…。」
DH「散歩？なんだそれ…。」
EH「ヒョン、疲れが溜まって外歩きたかったみたい。」
浮かべる苦笑い。
EH「それよりこれ。」
話をすりかえようとすかさず手にしていたチケットの入った封筒を差し出した。
DH「何これ？」
EH「マネが渡してくれって。」
すぐになんだか察したドンへ。
DH「そっか。早いな…もう取れたのか。」
ボソッと独り言のように呟いた。
ドンへはベッドに放ってある自分の携帯を掴む。
多分…
最後のチャンスだ…
次はきっとない…
シウォナは焦るなって言ってたけど…
今取り戻さなかったら…
もう…
取り戻せないかもしれないから…
窓際に立って、窓ガラスに映る自分を見つめながら深呼吸をする。
Aのメモリを表示させて、ゆっくりと携帯を耳に運んだ。
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ゆちょみん(プロフ) - みゅうみゅうさん» お読みいただきありがとうございます。手作りのガトーショコラ素敵です＾＾ 引き続きお楽しみ下さいね！！ (2017年2月14日 21時) (
レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうみゅう(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のドンヘさんがとても好きで、今日のバレンタインにガトーショコラを焼きました^^今はとても切ない二人だけど幸せになれたら良いな。これからも楽しみにしています。 (2017年2月14日 19時) (レス) id: 55c32e169a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - yukichiさん» いつもお読みいただきありがとうございます。迷走してませんか？大丈夫でしょうか。時間が許す限りUPしますね！ (2017年2月14日 17時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
yukichi(プロフ) - 毎日繰り返し読んでいます。ほんと胸が痛いです(´；ω；｀)物語にどっぷり引きずり込まれて１日中考えてることもあります（笑）はやくドンへの元へ帰りたいな。 (2017年2月14日 7時) (レス) id: 7799256b4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。覚えていてくれたんですね。本当に嬉しいです。昨日完結させましたのでこれからどんどんUPします。ただいまです！ (2017年2月13日 17時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年2月10日 18時
