減らず口 ページ28
くっしゅんっ！！
可愛いくしゃみがひとつ。
DH「寒い…？よな…。」
ドンへはAの恰好に今更気づくように苦笑いした。
薄手のルームウェアに素足でサンダル姿を見て、ドンへは自分の着ていたジャケットを羽織らせる。
「いいよ…ドンへが風邪引いちゃうから…。」
慌てて遠慮するような仕草を見せるAの首にはマフラー。
DH「俺は大丈夫。」
そう言って笑うとAの肩を抱き寄せた。
DH「暖かい奴がいるから。」
「私はホッカイロじゃありません…。」
DH「俺には生きるホッカイロだ。」
「もぉ…。」
頬を膨らませる。
上目使いのAの顔を見てドンへは笑った。
歩いてたどり着いたのは、潮の香りがする小さな公園。
二人はブランコを揺らした。
DH「明日から2日間オフなんだ。」
「そっか…。」
DH「会わないか…？」
その言葉に反応するのに、Aは寂しそうに俯く。
ドンへは揺れているブランコからヒョイッと飛び降りるとAの前に立つ。
DH「会おう。」
「………でも…。」
DH「久しぶりに、思い切りAと笑って過ごしたい。」
「ドンへ……。」
DH「みなとみらいの観覧車なんてどうだ？お前高いとこ好きだろ？」
「うん…。」
DH「中華街で食べ歩くってもいいな。A、食べるのも好きだしな。」
「うん……。」
DH「港が見える丘公園ってとこが綺麗らしい。行ったことあるか？」
「うん………。」
さっきから「うん…」しか言わないA。
ドンへは腰に手を当てた。
DH「なんで、うん、しか言わないんだよ…。」
少しだけ怒った様な口調。
Aは揺らしていたブランコを足で止めた。
「ドンへ……私……。」
次に来る言葉を止めるように、ブランコに座ったままのAをギュッと抱き寄せる。
DH「俺、このオフの為に頑張って来たんだぞ…。」
1年ぶりなんだぞ…
何も考えず…
Aと一緒に…
過ごしたい…
だから…
そんな顔してないで…
笑えよ…
DH「付き合ってくれたっていいだろ…？」
「しょうがない…付き合ってやるか…。」
DH「おい…。」
ドンへの顔を見上げるAは可愛い顔で舌を出した。
DH「それはこっちのセリフだ。」
「あれ？さっき付き合ってくれって言わなかったっけ？」
DH「言ってない！断固として言ってない！」
「じゃあ行かない。」
DH「ったく…相変わらずな口だな…。」
言い負けないA。
困った顔で髪をかくドンへを笑って見ていた。
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ゆちょみん(プロフ) - みゅうみゅうさん» お読みいただきありがとうございます。手作りのガトーショコラ素敵です＾＾ 引き続きお楽しみ下さいね！！ (2017年2月14日 21時) (
レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうみゅう(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のドンヘさんがとても好きで、今日のバレンタインにガトーショコラを焼きました^^今はとても切ない二人だけど幸せになれたら良いな。これからも楽しみにしています。 (2017年2月14日 19時) (レス) id: 55c32e169a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - yukichiさん» いつもお読みいただきありがとうございます。迷走してませんか？大丈夫でしょうか。時間が許す限りUPしますね！ (2017年2月14日 17時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
yukichi(プロフ) - 毎日繰り返し読んでいます。ほんと胸が痛いです(´；ω；｀)物語にどっぷり引きずり込まれて１日中考えてることもあります（笑）はやくドンへの元へ帰りたいな。 (2017年2月14日 7時) (レス) id: 7799256b4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。覚えていてくれたんですね。本当に嬉しいです。昨日完結させましたのでこれからどんどんUPします。ただいまです！ (2017年2月13日 17時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年2月10日 18時
