買い物 ページ3
夕方。
店を片づけてリビングに戻るA。
冷蔵庫の中を見て亜子が唸っていた。
『どうしたの？』
エプロンを外して椅子にかける。
ｱｺ『なんか遥斗が友達連れてくるって連絡が来てね…。ここのとこ買い出ししてなかったから…。』
腕を組んで難しい顔。
『買い物行ってこようか？』
ｱｺ『ホント？頼める？』
『うん。何買ってくるの？』
亜子は冷蔵庫から冷凍庫を覗いて、戸棚を開ける。
足りない材料を適当な紙きれに書くとAに渡した。
ｱｺ『悪いわね…。』
『ううん。行ってくるね。』
自室からジャケットと財布を掴む。
エプロンのポケットから携帯を取り出してズボンのポケットにねじ込むと家を出た。
その少し前。
SM「トゥギヒョン。」
リハーサルの終わったSUPERJUNIORたち。
自分の荷物を片づけているイトゥクの肩をソンミンが叩いた。
LT「どした？」
SM「僕たちちょっと出るから。」
ソンミンの背中には帽子を深く被ったシウォンと、フードの奥に冴えない顔を隠したウニョク。
LT「出るって…どこ行くんだ？」
終始ずっとおとなしいドンへとチラッと見るとイトゥクの耳元に顔を寄せる。
SM「ちょっと…Aのとこ行ってくる…。」
そう言われてイトゥクもすぐに察する。
チラッとやっぱり見てしまうドンへの事。
LT「大丈夫か…？」
SM「大丈夫。ちょっと話してくるだけだから。」
LT「よろしく言って…。」
SM「うん。ドンへ…お願いね…。」
イトゥクは小さく頷く。
3人は不自然にならぬよう、他のメンバーに怪しまれないよう、静かに控室を出て行った。
裏口から外に出ると、肌寒さが身に染みる。
ソンミンはすぐに手を上げてタクシーを止めると、紙に書かれた日本語の住所を運転手に見せた。
近所のスーパーで言われた物を買いだしたA。
意外と足りない物が多くて、両手いっぱいの荷物。
『亜子さん…もう少し買い出しこまめに行ってよ…。』
ぼやきながら、自分も韓国ではそうだったなと思うとクスッと笑ってしまった。
のんびりと歩く家までの距離。
なんとなく口ずさむのはSUPERJUNIORの歌だった。
ドンへ…
怒ってるかな…
電話にも出ないなんて…
心配かけてるかな…
ふと止まる足。
ドンへの寂しそうな顔が想像出来てしまう。
私は…
一年経ってもやっぱり…
あなたを悲しませる存在でしかない…
笑顔でいて欲しいのに…
幸せでいて欲しいのに…
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ゆちょみん(プロフ) - みゅうみゅうさん» お読みいただきありがとうございます。手作りのガトーショコラ素敵です＾＾ 引き続きお楽しみ下さいね！！ (2017年2月14日 21時) (
レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうみゅう(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のドンヘさんがとても好きで、今日のバレンタインにガトーショコラを焼きました^^今はとても切ない二人だけど幸せになれたら良いな。これからも楽しみにしています。 (2017年2月14日 19時) (レス) id: 55c32e169a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - yukichiさん» いつもお読みいただきありがとうございます。迷走してませんか？大丈夫でしょうか。時間が許す限りUPしますね！ (2017年2月14日 17時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
yukichi(プロフ) - 毎日繰り返し読んでいます。ほんと胸が痛いです(´；ω；｀)物語にどっぷり引きずり込まれて１日中考えてることもあります（笑）はやくドンへの元へ帰りたいな。 (2017年2月14日 7時) (レス) id: 7799256b4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。覚えていてくれたんですね。本当に嬉しいです。昨日完結させましたのでこれからどんどんUPします。ただいまです！ (2017年2月13日 17時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年2月10日 18時
